銀行支店長、走る

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  • A6判448ページ
  • 2015年04月03日発売
  • 価格 763円(税込)
  • ISBN 978-4-408-55219-4
    • 在庫あり
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銀行支店長、走る

内容紹介

腐敗銀行に明日は来るか!?

旧大海洋銀行と旧丸日銀行が合併したうなばら銀行。だが合併後の行内争いが絶えず、会長、頭取、副頭取ら役員から幹部行員に至るまで暗闘が続いていた。

55歳の窓際寸前行員・貞務定男は、同期の久木原専務から突如、都内のT支店長に抜擢された。柳沢前支店長が急に退職したとのことだったが、腑に落ちない人事であった。近藤頭取と通じている久木原は、貞務を使って行内闘争を有利に進めようとしているのだが、敵派閥の企みが見えない状況であった。若い頃から孫子の兵法をもって事に当たる貞務は、T支店着任早々、女番長とあだ名される若手行員・柏木雪乃のふるまいや、事なかれ主義の長谷副支店長らを目の前に困惑の体となる。

T支店の最大不良債権先、ファッションメーカーのニューヨーク社からあぶりだされた延滞融資を調べるうちに、うなばら経営陣のきな臭い企みに気づいた貞務は、元総会屋で、今は情報会社社長の勇次と、元マル暴刑事で勇次の片腕となっている藤堂に助力をあおぐ。長谷副支店長やT支店の課長クラスは、ニューヨーク社の不良債権や、柳沢の退職理由についても口を濁し、何か裏の事情があるのか曖昧な態度を取り続けるばかりであった。

支店内では、雪乃をはじめ、問題行員とされた若手たちが、柳沢の息子、賢太とともに事態解決に乗り出すことを決意、貞務と手を組む。女番長とあだ名された雪乃こそが、T支店の抱えた問題を一番憂えており、貞務の味方になってくれたのだ。だが、ニューヨーク社不正融資の影にちらつくのは、政治家と配下のヤクザの名前ばかり。それに銀行経営陣も加担している可能性もあり、行内を二分しての闘争が始まった。事態は二転三転、貞務や雪乃の身に危機も迫る。誰が敵で、味方はどこにいるのか。ラストには大きなどんでん返しも待つ、日本型企業の、そしてあなたの明日を問う経済小説。