「今日から始める 楽しい俳句入門」書影

今日から始める 楽しい俳句入門

鴇田智哉監修 ( トキタ トモヤ )

四六判 248ページ

2013年08月29日発売

価格 1,650円(税込)

ISBN 978-4-408-59396-8

在庫なし

日常を、そして人生を再発見する!

俳句とは、自分の見たこと、感じたことを、五・七・五の音数で作られる定型詩として、日本人にはもっとも馴染み深い文芸です。本書では、同じ定型詩である川柳や短歌と俳句とは、いったい何がどう違うの、という簡単な疑問から、俳句の歴史、基礎知識はもちろん、実際に俳句を作るための表現方法、上達のコツ、推敲ポイント、さらに鑑賞方法や結社への入り方等々を、わかりやすく解説した俳句入門書の決定版です。

また、正岡子規、飯田蛇笏、中村汀女、山口誓子、金子兜太など近・現代の有名な俳人とその代表作を紹介、名句を読みながら俳句の奥深さや言葉遣い、多彩な表現方法などが自然に身につくように工夫されています。俳句というものは、始めた人を平等に受け入れてくれる器です。創作の力を発揮できる場であり、仲間との交流を楽しめる場です。想像力が豊かな人は想像力を発揮して俳句を作りますし、ものをじっくり見るのが好きな人は、ものの特徴を的確に捕まえてそれを言葉にしようとします。散歩が好きな人、人を観察するのが好きな人、言葉そのものに興味がある人、いろんな人が俳句を作ります。

また、俳句とは「もの」にずばっと切り込んだり、もののありようをふっと.つかみ出してきたりします。そんなとき俳句の言葉は、目で見る風景以上に現実味や重量感をもち、ときには現実を通りこした先に見える心象風景までを、読者にありありと感じさせるのです。たとえば、日記とか手紙、記録などといったいわゆる散文というものは、生活の中でだれもが書くものです。でも、詩歌すなわち韻文は、わざわざ書くということをしなければ、一生書くことのないものでしょう。ですから、多くの人にとって、俳句を書き始めるということは、今まで経験したことのない、全く新しいことを始めるということでもあります。

自分の作る俳句、一つ一つは、それぞれ新しいものです。新しいものを自分の手で作り出すことは、楽しいことです。今、この本を興味を持たれている方は、既に俳句の世界に入る一つのきっかけを得ていることになります。さあ、ここから俳句を始めてみませんか。

はじめに
第1章 俳句の世界を知る
第2章 俳句作りを始めよう
第3章 俳句と暮らす
おわりに

オンライン書店で購入する