東野圭吾先生の訃報に寄せて
2026.07.27
作家・東野圭吾先生のあまりにも早すぎる訃報に接し、深い悲しみのうちにおられるご家族の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。
1985年に作家としてデビューされた東野先生と当社とのご縁は、1989年刊行の『殺人現場は雲の上』に始まります。続いて、1992年『交通警察の夜』(のちに『天使の耳』と改題)、1994年『虹を操る少年』、2002年『レイクサイド』、2004年にはスノーボードに熱中する日々を綴ったエッセイ集『ちゃれんじ?』を刊行しました。
2010年10月、実業之日本社文庫の創刊に際しては、東野先生のご発案により、『白銀ジャック』を「いきなり文庫」として刊行しました。同作は発売から約1か月で100万部を突破する大ベストセラーとなり、新レーベルの船出を力強く支えてくださいました。
その後も『疾風ロンド』(2013年)、『雪煙チェイス』(2016年)を実業之日本社文庫より刊行し、さらに2016年には単行本『恋のゴンドラ』を刊行。これらの作品は「雪山シリーズ」として、多くの読者に親しまれています。
2020年には『クスノキの番人』を刊行し、新シリーズが始まりました。海外出版社との連携による「世界同時出版」という新たな挑戦にも取り組み、2024年には続編『クスノキの女神』を刊行。2025年には、本作中に登場する架空の絵本をもとに東野先生自らが加筆し、よしだるみ氏の作画による絵本『クスノキと少年』を刊行しました。
2026年1月にはアニメーション映画『クスノキの番人』が公開されましたが、東野先生がこのシリーズに込めた深いメッセージは、多くの人に届いていると信じて止みません。
東野先生は、40年を超える作家生活を通じて数々の傑作を世に送り出し、日本の出版文化に計り知れない足跡を残されました。
当社も長年にわたり、その創作の歩みをご一緒できましたことを、大きな誇りとしております。
ここに東野圭吾先生のご生前のご功績を偲び、深く感謝申し上げますとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2026年7月27日
株式会社実業之日本社
Newsお知らせ
一覧次のニュース