「もしもデューク東郷が終活ノートを作ったら」書影

もしもデューク東郷が終活ノートを作ったら 最強の資産家独居老人に贈る最高の老い支度

神保町総研 ( ジンボウチョウソウケン )

四六判 200ページ

2013年10月30日発売

価格 1,320円(税込)

ISBN 978-4-408-59393-7

在庫なし

金持ちの「老い方・死に方」教えます。

富裕層を顧客とするファイナンシャルプランナーの<私>に届いた、デューク東郷からの依頼。「報酬はいくらでもかまわない。最高のエンディングプランを頼む……」 数千億円の資産を持つ最強スナイパーの最期をどう演出するべきか……。国籍はおろか本名すら不明のこの男のために、私は各界の権威者に連絡をとり、世界最高の老後プラン作成にとりかかった。アンチエイジング、セックスライフ、セキュリティ、財産活用、そして後継者問題。すべてのジャンルにおいて、超大富豪と呼ばれる人間だけが享受できるサービスを彼には提案しよう。

【抜粋 デューク東郷のセックスライフ】
東郷氏は、しばしば、任務遂行の前には娼婦を呼び、性行為に耽ることが多い。しかし、自らを臆病者という彼にしてみれば、これは珍しい行為といえるのではないだろうか。娼婦を呼ぶというのは、見知らぬ女性と肌を合わせるということで、そこにはある種の危険が伴うからだ。どんな場合でも、常にリスクを避けてきた東郷氏にとっては、娼婦を呼ぶというのは、彼の流儀に反する気がする。

だが、そうはいっても東郷氏が頻繁に娼館を利用しているのは事実。私の調べたところによると、これまでに少なくとも100名以上の娼婦と関係を持ち、彼女たちに費やした金額は、およそ9億円になる。仕事一筋で、任務遂行のためには金銭に糸目をつけない東郷氏だが、そうした経費以外での最大の支出は娼婦代になるだろう。生死のやり取りを義務付けられる仕事だけに、任務の前には、生存本能とでもいうのだろうか、通常では考えられないほどの性的欲求が生まれるのかもしれない。

また、一度きりの関係で事が済む娼婦という存在は、東郷氏にとっても都合がいいのだろう。パーソナルな詮索をしてこない彼女たちは、孤独な殺し屋にとって、最良のパートナーといえる。単に東郷氏が娼婦好きという可能性もあるが、常に命をかけている彼にしてみれば、彼女たちとの交渉は生を実感できる唯一の瞬間なのかもしれない。

そんな東郷氏であるから、きっと老後の生活でも娼婦たちとの関係は望むことだろう。まして東郷氏は、一説によると、ロマノフ王朝の血を引くともいわれている。ロシア人といえば、世界でも屈指のセックス頻度の高い人種。世界最大のシェアを誇るコンドーム・デュレックスによる「デュレックス セクシャル ウェルビーイング サーベイ2007」という調査では、年間セックス回数が世界平均で103回のところ、ロシアは143回と、世界第3位を誇る。

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