コーヒーブルース Coffee blues

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  • A6判432ページ
  • 2015年01月31日発売
  • 本体価格 685円+税
  • ISBN 978-4-408-55208-8
    • 品切
コーヒーブルース Coffee blues

内容紹介

常連も事件もこの店にやって来る。

1991年、北千住の洋館を改装した喫茶店<弓島珈琲>。カウンターは、店主の僕(弓島大)と元女子プロレスラー、丹下さんの二人で切り盛りしている。

近所の高校生の純也や、町内防犯安全委員会会長の苅田さんなどが常連客だ。そして、警視庁刑事の三栖さんもその一人。僕は5年前、麻薬絡みで事故死した恋人、夏乃に関する事件に巻き込まれたことがあった。僕も夏乃も当時は同じ広告代理店に勤めていて、信頼できる仕事仲間でもあったが、ことは麻薬事件ということもあり、あらぬ疑いをかけられた。三栖さんのおかげで無実は証明されたが、それを契機に僕は会社をやめ、自宅洋館を改装して、<弓島珈琲>を開くことにしたのだった。

そして91年の今、ふとしたことから、近所の小学生の少女、みいなちゃんから、いなくなった中学生の姉を探してほしいと頼まれた僕。少女の両親は姉を入院させたと言い張り、三栖も何か裏の事情に見当がつくようだが、事件性がないと動けない。そんな折り、夏乃を死に追いやった麻薬事件の主犯・橋爪が出所し、夏乃の父親で、かつて僕の上司だった吉村に呼び出された。吉村は、自分が橋爪を殺すか、さもなくば僕が橋爪を殺してほしいと、激した様子で嘆願する。その後、知らぬふりをして橋爪が店に現れたりと、事態は錯綜し始めた。5年前に封印したはずの事件が、再び僕の前に立ち現われたのだ。もちろん、<弓島珈琲>の営業も中学生の少女探しも続けなくてはならない。頼りない<弓島珈琲>店主に、三栖をはじめ店の常連たちが動き出してくれようとするが――。