神に愛されていた
木爾チレン著(キナ チレン)
四六判 296ページ
2023年10月26日発売
価格 1,870円(税込)
ISBN 978-4-408-53840-2
在庫あり
『みんな蛍を殺したかった』の木爾チレンが、小説家として生きることの光と闇を描ききった、渾身の長編ヒューマンミステリー。
小説を書くことに翻弄される二人の女。
どうしようもなく背負ってしまう因果。
無傷ではいられないのに、
それでも私は書き続けるのだ、
という覚悟。
そのすべてを封じ込めた物語を
チレンさんは書いてしまった。
――――窪美澄(作家)
彼女は己の何もかもを削ぎ落しながら、
美しく繊細な物語を紡ぐ。
そうして生まれた作品は眩いばかりの光を放ち、
同時に深い闇を孕む。
この作品は、まさしく木爾チレンそのものだ。
――――町田そのこ(作家)
窪美澄さん、町田そのこさんも絶賛。
才能を信じることは、救いなのか。
それとも、呪いなのか。
若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った――。
やがて三十年の時が経ち、冴理のもとに、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
「私には書く権利がないの」
そう断る冴理に、編集者は問う。
「それは三十年前――白川天音先生が亡くなったことに関係があるのでしょうか」
「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」
そして、この時を待っていたかのように、冴理は語り始める。
高校文芸部の後輩・白川天音が「天才小説家」として目の前に現れてから、すべての運命が狂っていった過去と、その真実を。
希望と絶望。
羨望と嫉妬。
愛と憎しみ。
書くことに救われ、書くことに傷つけられ、それでも才能を信じて生きた二人の女性作家の物語。
すべてを読み終えたあと、
あなたはタイトルに託された〝切ない意味〟を知る。
『みんな蛍を殺したかった』の木爾チレンが、小説家として生きることの光と闇を描ききった、渾身の長編ヒューマンミステリー。