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時代小説の永遠の名作 藤沢周平『橋ものがたり 愛蔵版』(7月27日発売)ドラマ化決定!記者会見レポート

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左から監督の杉田成道さん、松雪泰子さん、田中奏生君(手前)、江口洋介さん、藤野涼子さん
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「小さな橋で」監督の杉田成道さん(右)と藤沢周平氏の長女でエッセイストの遠藤展子さん
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橋ものがたり 愛蔵版
7月18日、東京日比谷の帝国ホテルにて、スカパー!と時代劇専門チャンネルによる「藤沢周平 新ドラマシリーズ第二弾 新作ラインナップ発表会」が開かれました。
今回、原作となる作品は、藤沢周平の時代市井物の代表作の一つとされる『橋ものがたり』。1980年(昭和55)に実業之日本社から単行本として刊行され、それまでの作風にはなかった人情の優しさが、藤沢作品の転機となったと評価されている名作短編集です。

「小さな橋で」は時代劇版「北の国から」!

ドラマ化されるのは、短編集10作品の中の3作品「小さな橋で」「吹く風は秋」「小ぬか雨」。会見には「小さな橋で」に出演する松雪泰子さん、江口洋介さん、藤野涼子さん、田中奏生君、そして監督の杉田成道さんが登壇しました。
「小さな橋で」は江戸の町に生きる親子四人の出会いと別れを10歳の息子の視点から描く秀作です。名作ドラマ「北の国から」の演出でも知られる杉田成道監督は、「藤沢作品の中でも名作と評される『橋ものがたり』だけに緊張してのぞんでいる」とプレッシャーを感じつつも「現代人にもストレートに通じるホームドラマ。時代劇版『北の国から』を目指したい」と作品へのこだわりを力強く語りました。

現代にも通じる藤沢作品のリアリティ

今回、主人公の母親役として主演する松雪さんは「母としての弱さやいろんな面が表現できたらいいなと思います」と抱負を述べつつ、「(厳しい演出で知られる杉田監督には)覚悟して臨みました。リハーサルを入念に繰り返していくうちに、こう演技しようと思っていたのがどんどん破壊されていきましたが、逆にとてもいい財産になりました」と演技への充実感を振り返りました。
主人公が小さい頃に姿を消した父親を演じる江口さんは「リハーサルでしっかり組み立てる杉田スタイルに体ごと入り込みました」と監督への信頼を語り、娘役の藤野さんも「頭の中で考えている演技のイメージを破壊されました。監督はそれを口には出さずに気づくようなかたちで見守ってくれました」と撮影時のエピソードを明かしました。
今回主人公となる息子の広次を演じる奏生君は「(監督の指導は)厳しかったけれど、全力でやりきった」と自信をのぞかせ、母親役の松雪さんも「彼は天才。すごく自然」と賛辞を送りました。一方「(松雪さんの演じる母親が)本当の母親だったら嫌だなと思った」と子供らしい素直なコメントも出て、笑いを誘いました。
会見の最後に松雪さんは「しっかりと心に染みわたる作品になると楽しみにしている」と作品の完成に期待を寄せていました。
シリーズの第1弾となる「小さな橋で」はBSスカパー!にて9月18日(月)夜6時の放送。「吹く風は秋」「小ぬか雨」は同じくBSスカパー!にて10月の放送。その後、時代劇専門チャンネルでも放送の予定です。お見逃しなく!

ドラマも小説も心に沁みる
『橋ものがたり 愛蔵版』


そして、小社より7月27日発売の『橋ものがたり 愛蔵版』ではもちろんこの3作品を含む名編10作を収録。さらに愛蔵版ならではの特別収録(藤沢周平と長女の遠藤展子さんのエッセイ親子競演、藤沢周平の自筆原稿、作品の舞台を古地図でめぐる「『橋ものがたり』江戸絵図めぐり」)が満載です。ドラマと合わせてぜひご一読ください!

撮影:石橋謙太郎(studioM)