今日から始める 楽しい川柳入門

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  • 四六判168ページ
  • 2013年08月29日発売
  • 本体価格 1500円+税
  • ISBN 978-4-408-59397-5
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今日から始める 楽しい川柳入門

内容紹介

自分を詠んで、新しい自分を発見する!

俳句と川柳、どう違うのでしょうか? 大まかな分け方をすれば、絵画に例えるなら俳句は風景画、川柳は人物画です。俳句にも人物は登場しますが、それは、あくまでも景色に添えられた描かれ方、添景としてなのです。しかも、川柳の人物画は、クローズアップです。人間の喜怒哀楽を、感情いっぱいに五・七・五にするのが川柳なのです。すばらしい景色の中でも、そこにいる人間の心象を強く描く。そして、現代川柳の場合、その人間が自分自身となります。つまり、同じ人物画でも自画像なのです。

俳人の山頭火や放哉の句には、自画像的な句があるじゃないか……、こんな反論が聞こえます。近年、俳句の世界はどんどん心象を表現し、季語・季題にとらわれない句が数多く発表されています。その意味では、俳句が川柳に近づいているとも言えます。反対に、川柳が季節の美しさを詠んでもかまいません。が、ともかく、季節にとらわれず、人間くさい五・七・五が川柳だと考えてください。川柳には、三つの要素があります。いわば、川柳の血です。<穿ち><軽み><笑い>がそれです。

<穿ち> 事や人情の核心に、巧みにふれること。
<軽み> 軽やかで、気がきいていること。
<笑い> うれしさ・おかしさ・てれくささ・馬鹿にした気持ち・究極のかなしみ。
この伝統川柳の持つ三要素を、現在に受け継ぎながら、川柳は、多くのジャンルに裾野を広げました。

まずは、時事川柳です。このジャンルは、新聞や週刊誌の公募川柳として、おなじみです。政治や社会現象に、五・七・五で痛烈な批判を浴びせたり、ユーモアたっぷりに皮肉ります。そして、サラリーマン川柳やOL川柳…。その他にも、介護川柳、町興し川柳、CM川柳など、○○川柳と、冠のついた川柳が、今日多くの人びとに詠まれています。

それに対して、本書で紹介しているのは「現代川柳」です。大きな違いは、他人を川柳の素材として捉えるか、自分を捉えるかなのです。伝統川柳や時事川柳の笑いは、他人を笑う笑いです。現代川柳の笑いは、自分自身を笑う笑いなのです。現代川柳において、自分の詠む川柳の主役は、政治や社会現象でなく、あくまでも作者自身なのです。句の中に、作者自身の姿が見えるか、句の中に作者が棲んでいるか、これが、現代川柳の大切な要素です。もちろんフィクションOK、役者が演技するようにいろいろな人生を句の中で楽しんでもよいのです。

そんな自分を、もう一人の自分が他人の眼で観察し、五・七・五に表現する。こんな私がいたのかと驚く。現代川柳は、新しい自分との出会いであり、新しい自分の発見なのです。本書は、現代川柳の基礎知識はもちろん、味わい方や実作のQ&Aなどわかりやすく紹介した、最適の手引き書です。