運び屋一之瀬英二の事件簿

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  • A6判304ページ
  • 2014年12月05日発売
  • 本体価格 593円+税
  • ISBN 978-4-408-55204-0
    • 在庫あり
運び屋

内容紹介

「いい感じ、水沢秋生。」――恩田陸さんが応援する著者の最新作!

一之瀬英二は「アフターサービスを大切に」をモットーに、ナマモノ以外なら何でも配達する運び屋だ。訳ありジュエリーケースを某家のダイニングに、銃とロケットランチャーを港に、マカダミアナッツチョコレートを三人の男たちに――。謎多き依頼人、届け先で待ち受ける思いがけないドラマ、孤独な四十男・一之瀬のつぶやきをユーモアに満ちた筆致で描く連作ミステリー。

解説(石井千湖氏)より――
「一之瀬英二の経歴はほとんどわからないが年齢は四十過ぎらしい。携帯電話を極力使わないなど用心深く、依頼人の事情は詮索しないがアフターサービスは大事にしていて、仕事の取次をする〈能面男〉にも信頼されている。プロ意識が高いから、届け物がなんであれ、感情は表に出さない。が、ふとした瞬間に、もし自分がセールスマンや株の投資家になったらと想像する。できる大人の男なのに、ありえたかもしれないもうひとつの人生を夢見る青臭い部分がある。飄々としたユーモアが感じられる文章の中に、その青臭い部分が、チラッ、チラッとのぞくところが、本書の大きな魅力だ。あからさまに苦悩することはないし、やるべきことはきっちりやるけれど、ときどきルーティンからはずれたくなってしまう大人にとって、グッとくる青春ミステリになっているのである」