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乗った路線をぬりつぶそう! 鉄道旅行を記録するための手帖がリニューアル。

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「乗りつぶし」という鉄道の楽しみ

日本の鉄道が何キロあるか、ご存じですか? 集計の方法にもよりますが、本書では、JR・私鉄合わせて約2万7700kmとしています。その全路線に乗ってみたいという鉄道ファンはたくさんいて、それを「乗りつぶし」といいます。

本書は、乗った路線をぬりつぶすことで、旅の記録を「完成」させます。担当編集の主観ですが、この、微妙に太い路線をペンでぐりぐりとぬりつぶしていくと、旅の記憶がよみがえってくるのはとてもおもしろいものです。マーカーで一気にたどるだけだと、そこまでよみがえってくれません。

誌面は、地図と、駅リスト。1980年以降の廃止路線も掲載





誌面は見やすい2色刷りで、地図ページと、それに対応する「駅リスト」で構成されています。乗った路線のぬりつつ、駅リストには旅の思い出や特記事項を記します。メモ欄も充実していますので、いつ、どんな列車に乗ったか、そんな旅だったかも記録すると、よりよいでしょう。

本書の特長として、この地図には、1980年以降の廃止路線を掲載しています。それは、40代以上の方なら、それらに乗ったことがある人も多いはず…と考えるからです。もし本書に現在ある路線しか掲載されていなかったら、「廃止になったあの線もあの線も乗っているから『乗ったことがある路線』に加えたいのだけれど、載っていないから集計できない」というようなことになってしまいます。旅の記録…という意味では、なんとも中途半端な手帖になってしまいます。

「1980年以降」としたのは、「国鉄」があった時代の末期に廃止された一連の路線を収録するためです。本当はもっと古くに廃止になった路線も掲載したいのですが、そうなるとページ数が倍ほどにもなってしまうので、そのようにしています。

「乗りつぶし」の考え方は、あなた自身の定義で!



何をもって「鉄道」とするか。実は、非常に難しいテーマです。「2本のレール」とすると、ケーブルカーを含むのに、モノレールや新交通システムは含まなくなります。「鉄道要覧に掲載されたもの」とすると、スキー場のリフトまで含めなければなりません。

また、何をもって「路線」とするか。例えば、東京駅と品川駅の間のJR線には、山手線、京浜東北線、東海道線、横須賀線があります。それぞれ複線ですから、走る場所は8本あります。これを分けるべきか。悩ましいです。

さらに、昨今の都心での鉄道高架化・地下化にともなうルート変更や、駅の移転、橋の架け替えにともなうルート変更をどうするか。これらの変更は日常的なので、追い切れないほどです。

本書では、「2本のレールの上を走る鉄道」「モノレール」「新交通システム」のうち、定期的に営業列車が走る/ 走っていたルートを掲載しています。湘南新宿ラインは池袋~赤羽間で独自のルートを走るので、そこだけをカウントしていますが、近々開業する上野東京ラインは、山手線・京浜東北線と並行しているので、カウントしていません。本書が掲載したルートや営業キロの考え方は、あくまでもひとつの案です。読者のみなさまの「鉄道観」を、ぜひ本書のぬりつぶしに発揮してください。

ぬりつぶしたり、メモしたりした誌面をSNS等にアップしていただけると、とても嬉しいです。本書がみなさまの旅の記録のおともとして、一生おつきあいいただけることを、楽しみにしています。