ビールに合う! コクと苦味を楽しむ! ビールを使った料理のレシピ
2014.05.16
『改訂新版 日本ビール検定公式テキスト』153ページに、
ドイツ、ベルギー、チェコ伝統のビールを使った料理が掲載されています。
ここでは、日本のキッチンでもつくりやすい分量、材料でのレシピを紹介します。
ドイツ 温かいビールのスープ | ベルギー 牛肉のビール煮込み | チェコ チーズのディップ
■ドイツ 温かいビールのスープ
ハイセ・ビーアズッペ Heiße Biersuppe
黒ビールの苦みとコク、香りがいきる滋味深いスープです。黒ビール以外のビールでも違った味わいが楽しめます。からだを芯から温めてくれる栄養価の高いスープとして、寒い季節や体力回復におすすめです。
●材料(2人前)
黒ビール 300ml
砂糖 大さじ2
卵黄 1個
サワークリーム 45g
シナモン 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
●つくり方
1 鍋に黒ビールと砂糖を入れる。弱火にかけて人肌程度に温め砂糖を溶かす。
2 ボウルで卵黄とサワークリームをすり混ぜ、滑らかなクリーム状にする。
3 2に1のビールを少しずつ混ぜ入れ、ビールで2をのばす。
4 3を1の鍋に戻し、かき混ぜながら中火でゆっくり煮詰めていく。
5 表面がクリーム状のごく細かい泡となって膨らみ、ややとろみがついたら、
シナモン、塩で調味する。仕上げに黒こしょうをかける。
■ベルギー 牛肉のビール煮込み
カルボナード・フラマンド Carbonades Flamande
ビールで煮込むと、特別なルーを使わずとも、まるでプロがつくったような複雑な味のコクのあるシチューができます。ここではブラウンビールを使いましたが、レッドビールもよく使われますし、黒ビールや淡色ビールでもつくられます。
●材料(4人前)
牛赤身ブロック肉(もも肉、すね肉など) 600g
ブラウンビール 300ml
玉ねぎ 500g(中2個)
塩 小さじ1/2
黒こしょう 小さじ1/2
小麦粉 大さじ3
サラダ油 大さじ1
にんにく 2かけ
ローリエ 1枚
タイム(粉末) 小さじ1
三温糖 大さじ2
ワインビネガー 大さじ2
パセリ 8g
●つくり方
1 牛赤身ブロック肉は、大きめのカレー・シチュー用サイズに切り、
塩と黒こしょうで下味をつけ、小麦粉をまぶす。
2 熱した鍋にサラダ油を引き1を入れて、さっと焼き目をつける。
肉の表面の色が全体的に変わったら、皿などに一度上げておく。
3 2の鍋に、スライスした玉ねぎを入れ、きつね色になるまで中火で数十分じっくり炒める。
4 3の鍋に、薄皮をむいたにんにく、ローリエ、タイム、三温糖を入れる。
香りが立ち、玉ねぎの色がきつね色から茶色に変わるまで炒める。
5 4の鍋に、2の牛肉とワインビネガー、ブラウンビールを加える。
ふたをして1時間程度、肉がやわらかくなるまで弱火で煮込む。
焦げないように、味が均一になるように、ときおり鍋のなかをかき混ぜる。
6 味見をして、必要であれば塩(分量外)で味を調える。皿に盛り、みじん切りのパセリを散らす。
■チェコ チーズのディップ
ピヴニー・スウィール Pivní Sýr
チェコのビールシーンでは定番の、スパイシーなチーズディップ。現地で使われるチーズとは違いますが、日本で手に入りやすいクリームチーズを使ったレシピを紹介します。チーズのクセは少なくなるものの、印象的な味わいです。
●材料(4~8人前)
クリームチーズ 200g
淡色ビール 大さじ5
クミンパウダー 小さじ1/2
パプリカパウダー 小さじ1
塩 小さじ1
<トッピング>
玉ねぎ 1/2個
マスタード 大さじ4
パプリカパウダー 小さじ4
●つくり方
1 ボウルで、室温に戻したクリームチーズに生ビールを少しずつ加えながら、
滑らかに一体化するまですり混ぜる。
2 クミンパウダー、パプリカパウダー、塩を1に加え、
全体にまんべんなくいきわたるように、さらにすり混ぜる。
3 煮沸消毒し乾燥させた保存容器に2を入れ、冷蔵庫で数日間寝かせる。
4 トッピング材料を準備する。紫玉ねぎなど生食向きの玉ねぎを角切りにする。
代わりに、あさつきなどの細ねぎもよい。細ねぎは小口切りにして使用する。
5 皿に3と玉ねぎ、マスタード、パプリカパウダーを盛りつける。
6 食卓の皿の上で、チーズディップと、玉ねぎ、マスタード、
パプリカパウダー、ビールの泡(分量外)を好みで混ぜ合わせる。
ライ麦パンなどずっしりとしたテーブルパン(分量外)などにのせて食べる。”