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あの“もどかしさ”に特効薬―小倉広「任せてもらう技術」

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リーマン行き交うJR有楽町駅前。
本日は若手から中堅社員向けのビジネス書・「任せてもらう技術」のプロモーションに繰り出しております。


右手に実物、左手にポップ …実はこのポップ、まだ未完成なんです。
見てください。この意味深な空白、「○○部長」。


「任せてもらう技術」は、仕事を任せてもらえない・上司に認めてもらえない・なんだか仕事がつまらない・そんな方々のフラストレーションをその名の通り「任せてもらう」ことで解消する人生の攻略本。怒りとプレッシャー、嘆きと悲しみに押しつぶされそうなサラリーマンの魂の叫びをこの○○部分に吹き込んでこそ、真のポップが完成します!

本書ターゲットは若手のサラリーマンとのことで、早速おひとりご協力いただきました。大変失礼ですが、上司に不満はないですか? イライラすることないですか? よろしければこちらにその思いのたけを。


「上司に不満…そりゃ、ありますが…」


おお、躊躇しつつも書き込んでくださいました。意外とすらすら書いてらっしゃる。ちなみにたびたび大変失礼ですが、最近任せてもらってますか? お仕事の調子はどうでしょう。

「任せてもらえているかっていうと、自分では自信をもてないですね。たとえば、同期の方が仕事を任せてもらえているんじゃないかと感じることもあります。僕の方が営業成績は上だったりすると、上司はどこを見てるんだ! と叫びたくなる」


なるほど…これはちょうど、本書の中にヒントが隠れていそうなお悩みですね。
「任せてもらえる技術」P18、第一章をみてみます。


「任せてもらえぬ」社員の苦しみ
「任せてもらう技術」著者の小倉さんはリクルート出身。入社直後、求人広告を扱う営業部に配属された小倉さんは、新入社員のなかで営業成績がとても優秀だったそう。

ちょうどそのころ、先輩社員の異動があり、営業部にとっての花形クライアントの後任担当者が新しく選ばれるという大きなチャンスが訪れました。その重要なクライアントを任されたのは、やっぱり期待の優秀な新人、小倉さん!!!…ではありません。選ばれたのは小倉さんでも他の先輩たちでもなく、なんと小倉さんと同じ新入社員の佐藤君(仮名)。小倉さんは口ではおめでとうと言いつつも、心の底では非常に複雑な心境に。上司を恨んで、佐藤君にも嫉妬してしまいます。


「任せてもらえぬ」社員の理由
営業成績のよかった小倉さんよりも、なぜ地味目な佐藤君が選ばれたのか?
考えてみると、きちんと理由があったようです。

当時の小倉さんは、数百万円、一千万円級の大きな金額の動く仕事にターゲットを絞った狩猟型営業を得意としていました。しかし、なまじ結果が出ていたためか、資料作成や報告、連絡、相談といった細かな仕事が雑になりがちに。人の話を聞くよりも、自分の意見を述べたい性格でもありました。
一方、佐藤君はひとつひとつの作業をこつこつ丁寧に積み上げる、いうなれば農耕型の営業スタイル。人の話もじっくり聞ける方でした。

実は、佐藤君が任されたクライアントは“自分の意見を聞いてもらいたい”“細部のクオリティにまで自分たちでこだわりたい”=佐藤君のこつこつ農耕型営業と相性の良いタイプ。当時の小倉さんとそのクライアントではぶつかりあってしまう可能性が高いこと、営業成績は抜群であっても今回のクライアントの要望を満たす能力が小倉さんには十分になかったことを、上司は見抜いていたのです。


「任せてもらえる」社員の秘訣=「ゴムひもの物差しではからない」
小倉さんは、本書のなかでこう語ります。

「自分を測るとき、人はゴムひもをビヨンと伸ばして、「こんなに長い」と思う。そして他人を測るときはゴムひもを縮めて、「こんな短い」と思う。つまり、自分のことは実際以上に高く評価し、他人のことは不当に低く評価しがちなものなのだ。」

仕事のやり方、タイプが違うということ自体は、能力に優劣がついているという意味ではありません。当時の小倉さんの問題は、方向性の違いから花形クライアントを任せてもらえなかったことそのものではなく、“ゴムひもの物差し”で同期を測って“自分の方が上だ”と思い込み、自分の“雑な仕事”を欠点として認められていなかったこと。

「それに対し、上司は伸び縮みなしの物差しで、部下ひとりひとりを測っている。そしてそれぞれの適正を多角的に考えて、組織にとって最良の選択をしようとするものだ。
だからもし、君が望んでいる仕事を任せてもらえないことがあったとしても、上司は別にキミを冷遇している訳ではない。」

“任せてもらえない”ことを恨むのではなく、まずは自分の能力を見直してみる。自分がどんなタイプかを知っておく。自分のやりたい仕事を遂行するには、どんな力が必要なのかも知っておく。そうすると、任せてもらえるようになる!簡単なようで、気が付きづらいポイントかもしれないですね。


「もうちょっと早く、二年前、三年前の自分にこの本を読ませたかったですねえ…」
今回ご協力いただいたのは、入社5年目の営業担当の男性の方でした。
あれ?? この男性、弊社内でよく見る顔だけど……。

いまからでも遅くないはず。この本、ぜひお持ち帰りください。


さて、このようにしてリーマンの魂の叫びをこめていった特製ポップは、


なんと書店さんのみならず”都内の居酒屋”のお手洗いの中にそれぞれ貼り付けてあります。


ご協力いただいた店舗様、ありがとうございました。

「任せてもらう技術」は、任せてもらえずに管を巻きがちなすべての企業戦士の味方。あなたのいきつけのお店にも、特製ポップが貼ってあるかもしれません。見つけたらラッキー。任せてもらえる第一歩です。