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【特報】近藤史恵氏著 『天使はモップを持って』(小社刊)ドラマ化!

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第2回「パルクルは見ていた」で事件の重要なキーとなるカエルのぬいぐるみ「パルクル」とキリコ(北乃きいさん)。
近藤史恵氏のミステリー『天使はモップを持って』がNHK BSプレミアムで、放映中である(毎週土曜23時15分~23時44分、全4回)。主人公・キリコを演じるのは、北乃きいさん
本記事では、近藤史恵氏のメッセージとともに、撮影レポートをお送りする。

【近藤史恵氏よりメッセージ】
愛着のある作品はたくさんあるのですが、キリコちゃんはシリーズものとしては
いちばん冊数も多く、長い付き合いで思い入れのある作品です。
しかも書く時にビジュアルをはっきり頭に思い描くことが多く、
ときどき現実の女優さんが演じたらどんな感じになるかしら、と考えたこともあります。

今年で作家生活二十周年なので、この節目に大好きな一冊がドラマ化するなんて、本当にうれしいです。
スチールを見ましたが、北乃きいさんは、元気で可愛らしい印象でキリコちゃんにぴったり。
こんな女の子がモップを持ってオフィスを走り回ってたら、本当にオフィスビルが明るくなりそうです。

またドラマではじめて知った人に、ぜひ小説も読んでもらえればうれしいです。
仕事に疲れた人たちが、ほっこりできるようなドラマになればいいなあと思っています。

*  *  *  *  *

深夜の、あるいは早朝のオフィスビルで、掃除人・キリコはカラフルなファッションで意欲的に仕事に取り組んでいる。
彼女がモップをかけ、掃除機を使った後はぴかぴかで、一ミクロンのちりも落ちていないのである。
もちろん、誰もキリコに注意をはらうことはない。
彼女のような立場では、オフィスの紛失物など、日常の中で起きるちょっとした事件に遭遇してしまう。

キリコはそこで、持ち前の推理力と人間観察力、そしてどこへでも入り込める立場で、事件を解決してしまう。
推理を披露するだけでなく、関係者のもやもやした心をもクリーンにするのだ。
オフィスの人間には見えない、いや見ようとはしない心理を洞察するキリコ。
解決後もさわやかに、掃除業務にいそしむのである。

寒風吹きすさぶ神奈川県郊外の高層オフィスビル。
二月下旬、北乃きいさんのタイトルバック撮影および屋外ロケが
ここで行われると聞いた編集部は、許可を得て、その現場を訪問した。

まずは北乃さん始め、キリコの推理パートナーである大介役の大和田健介さんなど他の出演者の方々や監督さんとわれわれ編集部がごあいさつ。皆さん気さくな雰囲気で撮影がすすめられている。

この日の撮影はまず、第1回、第2回、第3回のタイトルバックから行われた。
北乃さんは、モップを自由自在に操り、巧みにポーズを変化させ、表情もくるくると動かしてくれる。
この役のため、北乃さんは、オフィス清掃会社のプロフェッショナルに清掃研修を受けたほどの入れ込みようだったそうだ。
撮影のラストでは編集部の要請通り、モップを左肩にかついで、まさに原作のキリコの決まりポーズを作ってくれた。

その後は、既に放送された第1回の撮影となった。
大介と職場の先輩OL、富永里子役の中山忍さんとのシーンである。
真冬の気候にも関わらず、スーツだけの衣装で屋外ロケに臨む俳優さん方のプロ根性を見せてくれたのである。


NHK BSプレミアム 5月4日より毎週土曜、23時15分~23時44分
『天使はモップを持って』
第1回「心の汚れ、お掃除します」
第2回「パルクルは見ていた」
第3回「ピンクのパンダ」
最終回「天使に涙」




※本レビューは月刊J-novel 2013年6月号の掲載記事に修正を加えたものです。