出羽三山殺人事件

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  • 新書判240ページ
  • 2013年11月29日発売
  • 本体価格 900円+税
  • ISBN 978-4-408-60682-8
    • 品切重版未定
出羽三山殺人事件

内容紹介

現在と過去 犯罪が交錯する!

東京の天気はここ二、三日ぐずつき気味だった。六月十八日。午後一時十分。千代田区丸の内一丁目にある大明製菓総務部に、一本の不吉な電話が入った。喉を絞っているような太くて低い男の声だった。「十億円を用意してもらいたい。期限は明日の午後二時。こちらの要求を呑まないと、大明製菓の食品を食べた人が、一度に二百人死ぬ」――奇妙なことに犯人は、現金の運搬役に三崎洋平を指名した。やはり犯人に指名された社長室の小舟春美とともに三崎は、現金を載せた車を犯人の指示に従って北へ向かって走らせる。警察の捜査陣がその車を追尾する。

しかし、そんな警察をあざ笑うように、犯人は次々と運び薬の三崎に指示を出していく。やがて車は東北の霊峰・出羽三山の山深くへと入っていった。現金の受け渡し場所である月山で、車を奪われた三崎達は山小屋に避難したものの、体調を崩した春美のために三崎は助けを求めに単身山を下った。ところが戻ってみると、そこには春美の姿がなかった――。

警察や会社の人間に犯人グループの一員ではないかと疑われながらも春美の捜索を続ける三崎だが、羽黒三山神社裏で男の他殺体が発見されて、事態は急変する。男は六年前にある事件を起こした仲間の一人だったのだ。忌まわしい過去との事件と、十億円強奪事件の接点とは……? 修験の霊山を舞台に描く傑作長編山岳ミステリー。