星々たち

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シリーズ
  • A6(文庫)判288ページ
  • 2016年10月05日発売
  • 本体価格 593円+税
  • ISBN 978-4-408-55313-9
    • 在庫あり
星々たち

内容紹介

直木賞作家・桜木紫乃の真骨頂がここに!

奔放な実母・咲子とも、二度目の結婚でさずかった娘とも生き別れた塚本千春という女。
昭和から平成へと移りゆく時代、血縁にとらわれず、北の大地をさすらう千春は、
やがて現代詩の賞を受け、作家を夢見るが……。
千春の数奇な生と性、彼女と関わる人々が抱えた闇と光を、研ぎ澄まされた筆致で炙り出す。
桜木ワールドの魅力を凝縮した、珠玉の九編。

松田哲夫氏(編集者・書評家)激賞!
『一人一人の命が星のように光っている。
その輝きを「物語」に結実させたエンディングの鮮やかさは見事!』

目次

ひとりワルツ
つとめ先のスナックに時折現れる優男・ヤマさんに、咲子はひそかに思いを寄せている。
中学生になった娘の千春と再会を控えた咲子を、ヤマさんはデートに誘う。

渚のひと
医大に通う息子が帰省する。
久々に家族三人で囲む食卓の準備で内職を早めに切り上げた育子。
隣家の千春は、息子が卒業した高校の後輩にあたるのだが……

隠れ家
ススキノの踊り子・麗香は、兄が帰ってきたら舞台を去ると決めていた。
その夜、8年ぶりに兄が姿を現した。

月見坂
晴彦は高齢の母親と二人暮らしだ。
商品の苦情を述べた母への謝罪に訪れたスーパーの配達係の女性を見て、晴彦は……

トリコロール
小さな港町で所帯を持って25年。桐子は夫とふたり、理髪店を営んでいる。
ひとり息子は家業を継がずに街をはなれている。

逃げてきました
市役所勤務のかたわら、詩作をつづけてきた巴五郎。
彼が主宰する詩作教室に、塚本千春という30代の女が入会してきた。

冬向日葵
罪を犯し、逃げ続けて何年になるだろう――。
能登忠治が道北の小さな一杯飲み屋の女将、咲子と暮らして8年が過ぎた。

案山子
東京から北海道・十勝に移住、独りで野中の一軒家に暮らす元編集者・河野保徳の前に
現れたのは……

やや子
図書館司書の田上やや子は、交際半年の恋人に乞われ、彼の母親と会っている。
内心、彼と別れようと考えているやや子だったが……