星がひとつほしいとの祈り

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  • A6判304ページ
  • 2013年10月04日発売
  • 価格 660円(税込)
  • ISBN 978-4-408-55145-6
    • 在庫あり
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星がひとつほしいとの祈り

内容紹介

ふっと涙がこみ上げる、七つの人生の物語。

時代がどんな暗雲におおわれようとも、あなたという星は輝きつづける――注目の著者が静かな筆致で描く、20代から50代まで、各世代の希望と祈りを見つめ続けた七つの物語。

目次

椿姫
不倫相手の子供を宿した20代前半の新人デザイナーが、
中絶のつもりで訪れた産院で、10代のギャル妊婦に出会い……。

夜明けまで
著名女優を母に持つ30歳のひかるは、母の生き方を否定していたが、
母の死後、その遺言に従って九州の「夜明」駅を訪れた。

星がひとつほしいとの祈り
35歳の売れっ子コピーライターが、ホテルで呼んだマッサージの老女から聞かされた、戦中上流階級の悲話。盲目のその人は、令嬢であった自らの悲恋、彼女に献身的に仕えた女中、そしてひとしく日本人を襲ったあの戦争について語り……。

寄り道
アラフォー独身、いつも旅する女友達二人が白神山地を訪れたが、
ツアーバスに同乗した派手な若い女が気になり……。

斉唱
未婚の母である40代女性。
心を開かない中学生の娘と、自由学習のため佐渡のトキを見学に行くことになったが……。

長良川
50代で夫をがんで亡くした堯子はその1年後、娘とその婚約者と共に長良川の鵜飼いへ。
そこはかつて夫と旅した地でもあった。

沈下橋
高知の食堂で働く59歳の多恵は、歌手・阿藤由愛訴追の報に接する。
多恵はかつて、由愛の継母だったことがあるのだ。