
内容紹介
タフでハードな任務をこなす警察官に敬礼!
百花繚乱、警察ドラマ。ミステリーにだって警察は出てきます。でも「捜査一課」「生活安全部」「科捜研」と言われて、それらがどんな仕事で、どんな関係なのか、わかりますか? ドラマや映画の登場人物には、来歴やなぜその部署にいるのかまで細かく設定されています。であれば、警察組織を理解すれば、より登場人物の性格を知ることができ、ドラマを楽しめるはず。
そこで、本書では、ドラマや映画に登場する警察組織や部署の役割を、ドラマにならって解説します。もちろん、ドラマならではの演出もあり、それはそれでドラマの楽しさ。警察組織を知ることで、より刑事ドラマやミステリードラマが好きになります!
目次
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■序章 日本の治安を守る警察組織
●国の警察組織図/ 都道府県の警察組織図
●複雑だが効率のいい日本の警察組織
■第1章 タフでハードな警察官の仕事
●刑事ドラマの定番部署! 警視庁刑事部捜査一課
●強行突破と交渉の両輪で事件を解決する特殊犯捜査係
●知識と経験が物をいう窃盗専門の捜査三課
●ドラマによって誕生した機動捜査隊
●本職よりも怖い? 「マル暴」のデカたち
●「全然ヒマじゃない」生活安全部
●生活安全部少年課の特殊な立ち位置
●要人警護の専門部隊セキュリティポリス(SP)
●「公安の魔物」は本当に存在するのか?
●初動捜査で一番の権限を持つ鑑識課
●科学捜査はここまできた! リアルに凄い科捜研
■第2章 警察社会のパワーピラミッド
●警察の階級と役職に見るドラマの登場人物
●現実も厳しい!? キャリアとノンキャリアの格差
●本部と所轄の捜査をめぐる微妙な関係
●女性警察官たちの昨日・今日・明日
●分刻みのスパルタ教育! 警察学校の実情
●警察よりも捜査権力がある検事の存在
■第3章 警察の実情と問題点
●睡眠薬が離せない!? ストレスまみれの警官たち
●未解決事件と時効廃止に横たわる問題
●サイバー犯罪対策の理想と現実
●犯罪捜査の新機軸、プロファイリングの可能性
●おとり捜査、適法と違法のボーダーライン
●加害者と被害者の二つの家族を守る任務
●「天下り」と「癒着」が警察を蝕む
■第4章 ドラマだから許される違法捜査
●カツ丼もコーヒーもNGな取り調べの実態
●西部警察署におけるカーチェイス&銃乱射問題
●私服警察官のオシャレ事情に迫る!
●警察官になるための「条件」とは?
●「タレコミ」という仕事
●トンデモ刑事たちのトンデモ捜査
■第5章 まだある!捜査権・逮捕権を持つ仕事
●悪質な脱税者を追い詰める国税査察官
●銀行員にとっては警察より怖い金融庁検査官
●テロ組織から国を守る情報機関・公安調査庁
●自衛隊の警察官たる自衛隊警務官
●海上の安全と治安を担う海上保安官
●薬物事犯のスペシャリスト・麻薬取締官
●警察官と同様の権限を持つ労働基準監督官
■第6章 意外に知らない警察の謎
●警察こぼれ話・小さな謎Q&A
●警察専門用語・隠語辞典