恋愛依存症 苦しい恋から抜け出せない人たち
伊東明著(イトウ アキラ)
四六判 344ページ
2015年03月19日発売
価格 1,430円(税込)
ISBN 978-4-408-11134-6
在庫あり
なぜいつも苦しい恋ばかり選んでしまうのか……。
「経験のない人たちには、決してわからないだろう。そうした傾向を持たない人たちには、理解や共感は不可能だろう。しかし、『苦しい恋』に引き寄せられ、そこから抜け出せない人たちは、たくさんいる。しかも、やっとのことで一つの苦しい恋に終止符が打てたのに、『また何度』同じことを繰り返してしまう人たちは、確実に存在するのである。」(「序」より)
恋愛心理学の第一人者が、
●共依存=苦しい愛から抜け出せない
●回避依存=幸せになるのが怖い
●ロマンス依存=愛の刺激にはまる
●セックス依存=苦しみを性愛でしか癒やせない
……という、恋愛依存症の4つのタイプを心理学的視点で解説。不幸の連鎖を断ち切るための、「回復への10のステップ」を説く。毒親、境界性パーソナリティ障害、未完の仕事、アッパーリミット、自己確認、認証……失われた愛とともに、心の傷にも癒やしを与えてくれる本。
※2000年に刊行された『恋愛依存症』に加筆・改筆をした決定版です。
■愛の苦しみから抜け出せない人々――序
■第1章 愛という名のドラッグ~危険な愛に取り憑かれるとき
●抜け出せない愛に悩む
●依存症=「何か」に取り憑かれた人々……等
■第2章 共依存~苦しい愛から抜け出せない人たち
●ヒモ男との恋愛を繰り返す
●本人だけが気づいていない
●共依存を見抜くチェックポイント
●深層心理が共依存的恋愛を引き寄せる
●毒になる親……失われた愛情を求めて
●アダルトチルドレン……子どもでいさせてもらえない子どもたち
●父親との関係を繰り返す
●愛されるわけがない私――【基本的信頼感の欠如】
●相手が「いい人」だとうまくいかない理由
●一度きりの経験が生むトラウマ
●脱出のための三つのキーワード……等
■第3章 回避依存~幸せになるのが怖い人たち
●共依存症者を惹きつける人々
●常に相手を支配したがる―【独裁者】
●罪悪感に訴えて相手を利用する―【搾取者】
●自分の理想を押しつける―【ナルシスト】
●愛が深まるほどに別れたくなる―【脱走者】
●怖い父親との同一視―【モデリング】
●過保護・身代わり・虐待の影響―【母親】
●なぜ共依存症者と回避依存症者はダンスを踊るのか
●同情してはいけない
■第4章 ロマンス依存~愛の刺激にはまる人たち
●刺激的な愛だけを求める人々
●「白馬の王子様」を待ち続ける
●手の届かない相手ばかりに挑戦
●強烈な恋の経験がもたらす危険
●空想を進行させる三つのレベル
●崩壊、そして次のロマンスへ
●境界性パーソナリティ障害との関係性……等
■第5章 セックス依存~苦しみを性愛でしか癒せない人たち
●欲望と衝動が抑えきれない
●セックス依存という概念
●自分・他者への深刻な被害
●ストレスからの脱出―【逃避】
●生きていることを確かめたい―【自己確認】
●存在価値の証明書―【パワー】
●セックスでしか「愛」を感じられない―【愛されている】
●トラウマの癒し―【再行動化】
■第6章 やすらぎと癒しを求めて~回復への10のステップ