「穴」書影

原宏一 ( ハラ コウイチ )

A6判 320ページ

2014年06月05日発売

価格 601円(税込)

ISBN 978-4-408-55174-6

在庫あり

人生は山あり、谷あり。
穴に落ちたら、あとはまた登るだけだ。

幻の洞窟を舞台に描く、痛快リベンジ小説!

会社に居場所がなくなり独立・企業するも手形詐欺に遭い、借金まみれになった青年・カズヒロ。樹海に分け入り、気を失った彼は、「幻の洞窟」で自給自足の狩猟採集生活をしていた老人・ロクさんに助けられ、ともに縄文生活をはじめる。

代議士にがむしゃらに尽くしてきた中年秘書・コタニだったが、不正献金疑惑の追及を受け、代議士の裏切りですべての責任を負わされる。“口封じ”から逃れ、樹海をさまよっていたところでロクさんの矢に射られて負傷し、洞窟の住人になる。

子供のころから集団で真の主導権を握る人を見定めて取り入ってきたタツコは、御曹司を射止め見事玉の輿に乗るも、計算違いが起きて調停離婚させられてしまう。彼女もまた、樹海にやって来てロクさんらと出会う。

カズヒロ、コタニ、タツコ、そしてロクさん。四人の共同生活は、一見平和に過ぎていった。しかしあるとき洞窟の奥底で稀少金属が見つかり、各々が水面下での策謀をめぐらしはじめるのだった……。[解説/ 青木千恵]

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