怪盗はショールームでお待ちかね

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シリーズ
  • A6判280ページ
  • 2014年06月05日発売
  • 本体価格 556円+税
  • ISBN 978-4-408-55172-2
    • 在庫あり
怪盗はショールームでお待ちかね

内容紹介

インテリアおよび“優雅な泥棒”のご用命は当店まで。

青山・骨董通りの高級輸入家具店オーナー、洲崎圭二郎。表の顔は、店のショールームで顧客相手に北欧モダンのインテリアをスマートに提案する。しかしその裏ビジネスはセレブ所有の絵画、装飾品、秘匿データなどを盗み出したりすり替えたりすること。このショールームには、まっとうな富裕層と裏の依頼客と二種類が訪れるのだ。

盗んだ利益の一部はクラウドファンディングを通じて寄付に回すのが洲崎の信条。なぜかゲイの相棒・宇田川漣を伴い、綿密な作戦のもとハイテクを駆使し、血を流さず鮮やかに奪い取る。オフィスに戻ると、洲崎の裏の顔を知らない天然系美人秘書・垣ノ内美桜が迎えてくれる。だがこの美桜、元CAでありながら武術の達人でもあった。サスペンス&コン・ゲームの連作短編集。

目次

フェイク・ギャラリー
長い付き合いの映画美術家・柳が洲崎を訪れた。版画の名作をギャラリーから借り受け、その複製をドラマ撮影用に作成したのだが、本物と複製が間違って先方に渡ってしまったらしい。柳の依頼は、双方をすり替えてほしいというものだった。

ジャパニーズ・ガーデン
山梨の山中に建つ豪壮な日本家屋。洲崎と宇田川は記者を装い、この屋敷にある掛軸を狙う。屋敷の主は与党政治家だが、既に住まいは他へ移し、留守宅となっていた。昔の日本家屋に洲崎らのGPS技術で侵入・探索は容易なはずだったが……。

キャットウォーク
著名女優所有のアンティーク髪飾りが今回の標的。その髪飾りを盗むチャンスは、舞台上演の小道具として置かれた暗転の間の10分のみ。洲崎の作戦は、舞台上方の通路<キャットウォーク>からワイヤーアクションでの降下だった。

ワークアウト
高級スポーツジム会員の起業家がインストラクターから脅された。起業家の健康不安に関するデータを、社にばらすというのだ。洲崎はそのジムに侵入するが、データはハイテク、アナログ双方による鉄壁のガードぶりだった。

ビッグ・ストア
クラウドファンディング主宰者が資金を持ち逃げした。その金が宝石に換えられたことを突き止めた洲崎らは奪還を計画する。主宰者が住居を移すチャンスをつかみ、都心マンションのフロアごと誤認させる通称<ビッグ・ストア>の舞台が整った。