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  【障がい者のための】被災後3日間を耐え抜く防災方法③

【障がい者のための】被災後3日間を耐え抜く防災方法③

被災した際、最初の3日間をしのぐことができれば、救助などの状況が良くなると言われています。補助器具(車いす、杖など)を使って自力移動ができる肢体不自由者の場合の防災方法を特集したこの企画、第3回目は「避難時に持っていくもの」を紹介します。 ※アイキャッチ画像/beauty-boxさんによる写真ACからの写真 自分の生活に必要なものを用意 いざ避難というときに、何を持って行っていいかわからないと、困ってしまう。事前に必要なものをリストアップして、避難用袋などに入れておこう。 一般的な避難生活に必要なものについては、防災マニュアルなどで確認してそろえておく。 実際の避難生活では、以前に比べて障がい者に対しての理解が進んでいるものの、特別な支援は期待しないほうがいい。自分に必要な物は、すべて自分で用意しておいたほうが安心だ。 電動車いすの利用者は、予備のバッテリーや充電器も必要。停電が続くことも考えられるので、避難所に発電機があるかどうか事前に確認し、ないなら自分で用意しておいたほうがいい。介助する人がいるなら手動式車いすも選択肢のひとつだ。 在宅避難で必要なもの 在宅避難は、自宅や親戚、知人の家を避難所にする方法。障がい者が快適に過ごせる環境を考えると、在宅避難は選択肢のひとつになる。 ただし、在宅避難は避難場所が安全であることが条件。事前に地域のハザードマップで確認しよう。マンションだと耐震性が高いことが重要だ。 在宅避難は救援物資を当てにできない。必要なものは備蓄しておくことが条件だ。 避難場所が自宅以外の場合 自宅以外を避難場所にする場合、いろいろな救援物資の恩恵に預かることができるという観点では、避難所が比較的過ごしやすいと言える。 避難所以外で考えられるのが、自家用車や公園などに張ったテントに避難する方法だ。ただし、車は狭く快適とは言えず、テント泊は必要なものがさらに多くなる。また、どちらも外気温に影響されやすく、体調管理がむずかしくなることを知っておきたい。   取材・文/辻野聡 協力/岡野善記(車いすインストラクター)、神奈川リハビリテーション病院 参考資料/NHK災害時障がい者のためのサイト


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