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  【障がい者のための】被災後3日間を耐え抜く防災方法①

【障がい者のための】被災後3日間を耐え抜く防災方法①

阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震などの災害の他、台風や大雨による災害が多発している近年の日本。誰もが何らかの災害に遭遇する危険性がある。いざというとき困らないように、しっかりと備えをしておきましょう。今回は、補助器具(車いす、杖など)を使って自力移動ができる肢体不自由者の場合の防災方法を特集。初回は「自宅での備え」について紹介します。 ※アイキャッチ画像/DragonOneさんによる写真ACからの写真   災害への備え ~自宅での備え~ 災害は、いつ起こるのか、まったく予想をすることはできない。だからこそ、いつ起こってもいいように、普段から万全の備えをしておきたい。 障がい者だからといって、何か特別なことをしなければいけないのかというと、そうではい。基本的な災害への備えは、一般健常者と同じだが、そこに自分の障がいに合わせた、必要な備えを加えるようにすればいいだろう。 まず大切なのは、自宅で災害が起こったときのための対策だ。ここで想定されるのは地震。家具が倒れたり、棚から物が落ちてしまうと、下敷きになったりケガをする恐れがある。倒れそうな家具はしっかり固定し、棚にはあまり物を置かないようにしたい。また、部屋の中に物が散乱してしまうと、車いすが通れなくなってしまう。日頃から整理整頓を心がけ、不要なものを通路などに置かないようにすることも大事だ。 避難時に必要な、車いす、歩行補助具は、被害を受けず、すぐに取り出すことのできる場所に置いておく。車いすは日頃のメンテナンスをきちんと行い、いざという時に故障が起きないように注意したい。   自宅で備えること ◆家具を転倒防止具などで固定し、食器棚などのガラスには飛散防止 フィルムを貼る ◆車いすが無理なく通れるように通路を片付けておく ◆車いす、歩行補助具は、避難の際に持ち出しやすく、かつ被害を受けにくい場所に置く ◆車いすの空気圧、電動車いすはバッテリーに問題がないかチェック 他の障がいの場合 ※視覚障がい者/白杖、ラジオ、携帯電話などを常に身近な場所に置く ※聴覚障がい者/補聴器、スマートフォンなど情報を得るためのツールを、常に身近な場所に置く。情報を得るための通信機器は、予備を含めて複数確保しておく   アウトドアキャンプを体験しておくと、防災時に役立つことが多い(写真提供/神奈川リハビリテーション病院)   取材・文/辻野聡 協力/岡野善記(車いすインストラクター)、神奈川リハビリテーション病院 参考資料/NHK災害時障がい者のためのサイト


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