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  東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

東京2020大会・日本博を契機とした「障害者の文化芸術フェスティバル」グランドオープニング開催!

2月7日〜9日に、滋賀県大津市・びわ湖大津プリンスホテルにて、「障害者の文化芸術フェスティバル」が開催された。この催事は、「日本人と自然」を障害者の視点を通じて国内外に発信する、文化芸術フェスティバルである。今回のグランドオープニングを経て、全国の50万人および厚生労働省と連携して、今後2022年まで全国7か所で順次開催される予定となっている。     グランドオープニングは、5つのプロジェクトからなる。「アール・ブリュット -日本人と自然- 展」は、「日本人と自然」をアール・ブリュットの視点から発信する展覧会。「障害者の舞台芸術 見本市 −人はなぜ歌い踊るのか−」は、全国各地の障害のある表現者によるパフォーマンス。ほか、世界各国からアール・ブリュットなどの文化芸術の推進に取り組む実践者、専門家を招いての「アール・ブリュット ワールドフォーラム」、映画のバリアフリー化を実践した「バリアフリー映画祭 2020 」、陶芸の里信楽を体感する「体験プログラム -表現の源泉-」など。   舞台芸術見本市では、3つのステージを観覧した。生笑(いきわら)一座」は全員がホームレスの経験者である座員が、その経験や「死のう」と思った極限から自立した経緯を語る事で、観覧者に生きることを問いかける。座長でありNPO法人抱樸の奥田知志理事長がひとりひとりとやりとりする形式で、ややすれば重いテーマを硬軟取り混ぜて入りやすく進行された。 「サルサガムテープ」はNHKの5代目うたのお兄さん・かしわ哲さんが率いる、知的障害者によるユニットで、原色の派手な衣装をまとったメンバーが、ステージ狭しと大暴れ。プロフにある「ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー」との言葉が、このユニットのコンセプトを全て言い表している。 島根県浜田市金城町のいわみ福祉会芸能クラブは、「石見神楽」八岐大蛇を熱演。はじめ余暇活動だったのが次第に本格的になり、現在は公演の依頼が増えているという。100以上ある石見神楽の社中の中で、障害者が所属しているのはここだけ。でもそれを感じてもらいたくない、あくまで舞台の成果で評価されたいと代表者が語っていた。大蛇は長さ18メートル、重さは12キロあり、体を見せずにひとりで回すのは大変な体力と技量が必要なのだとか。 2020年のフェスティバルは、九州、東海・北越、中国・四国、北海道と4つのブロックでの開催が予定されている。問い合わせは以下へ。   障害者の文化芸術国際交流事業実行委員会事務局(社会福祉法人グロー[GLOW]) 521-1311 滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4837-2 TEL: 0748-46-8100   文;編集部/写真:辻村耕司


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