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  全国初の障がい者限定 eスポーツ大会開催に密着!

全国初の障がい者限定 eスポーツ大会開催に密着!

株式会社ワンライフ主催の「第1回障害者eスポーツ大会2019 GUNMA」が8月に開催された。 障がい者の新たなチャレンジの場として創られた今大会には、全国から20名が参加し、優勝を争う。「eスポーツ×障がい者」の理解を深めた注目のイベントを取材した。 本大会は、群馬県伊勢崎市を拠点とする株式会社ワンライフ(※注)が運営を手がけた。偏見のない社会を創って障がいの「カタチ」を変えることを理念に、就労支援を中心とした障がい者の福祉サービスを多角的に展開する企業だ。 群馬県のビエント高崎ビッグキューブにて開催された今大会には、「League of Legend」というゲームタイトルが採用された。5対5のチーム戦で競うルールだが、参加者は個人で申し込みをした後、障がいの重さやゲームの経験年数などで実力差が生まれないよう、各選手をチームに振り分けられる方式がとられた。 こうして集まった20名4チームが、会場では実力拮抗の激戦を繰り広げた。試合中は頻繁にチームメイトで声を掛け合ったり、メモ帳を使用してコミュニケーションを図る一面も見受けられた。決勝戦は、初戦の相手を圧倒的なプレイングで退けた「ファーストアタッカーズ」と、群馬を制すために関西から参加した「ウォールブレイカーズ」との一戦。30分におよぶ熱戦は、シーソーゲームの展開。後半のわずかな隙を突いた「ウォールブレイカーズ」が押し切り、優勝を飾った。 優勝チームには100万円のボードが手渡され、5人で一斉に掲げて喜びを表した。観客も立ち上がって拍手を各選手に送り、会場内のeスポーツに向ける眼差しが、ぐっと熱くなったのを感じた。同時に、「eスポーツ×障がい者」の今後の可能性にも、さらに注目するべきだろう。チームでうまく連携を図り、戦略を練り、勝った喜びを仲間と共有する。 障がいを抱えている人こそドンドン足を踏み入れて、新たな夢を見つけてほしい。 ※株式会社ワンライフ/2014年設立。群馬県を中心に子供から大人までの障がい者の方を対象とした障がい福祉サービスを展開している企業。14の事業所を持ち、生活介護や就労支援にも取り組む。   取材・文・写真/編集部    


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