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  【パラスポーツ競技紹介】ボッチャ

【パラスポーツ競技紹介】ボッチャ

ボッチャはイタリア語で「ボール」を意味し、ヨーロッパで生まれた重度脳性マヒもしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目の一つである。 ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤・青それぞれ6球ずつのボールを投げ、いかにジャックボールに近づけるかを競う。 カーリングのように相手のボールを弾いたりして自分が優位に立てるよう位置取りをしていくことが要求されるが、目標となる白い球も弾いて移動させることができるため、カーリングとは一味違う戦略・魅力がある。 ボールは上から投げても下から投げてもかまわない。手で投げられない選手は足を使って蹴ってもよい。比較的重度な障がいでボールを投げることが難しい選手のクラスもある。そんな選手にはアシスタントがつくことが可能となっていて、誰しもが楽しめるスポーツとして世界中で人気を博している。 10m×6m のコートで試合は行われる。先攻のチームが目標となるジャックボールをコートに投げたあと、自軍の色のボールを投球。その後に後攻のチームが異なる色のボールを投げる。これを6回繰り返し、目標球合わせた計13球のボールを投げ終えたらエンドが終了する。その際、目標球に最も近いボールを投げたチームにのみ点が入り、目標に最も近い相手ボールよりも更に近い範囲にある自身のボールの数だけ点が追加される。この一連の流れ(1エンド)を個人戦とペア戦は4回、チーム戦は6回行う。すべてのエンドが終了した時点で同点だった場合はタイブレークとしてエンドを繰り返し、勝敗が決まるまで続ける。 ボッチャはマイボール制となっていて、選手は障害やプレースタイルに合わせてボールを変えることができる。規定に違反していなければ硬さや材質の調整が可能で、実際に皮革製とフェルト製で使い分けをするチームも存在する。様々な戦術を駆使して競う頭脳戦がボッチャの見所である。


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