火災、救急、救助など、人命を守るために24時間体制で活動する
消 防 官
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 現在、全国で約15万人もの消防官が活動しています。消防官は日夜、火災、救急、救助、消防の最前線では3交代制で緊急事態にそなえています。
 消防官に採用されると、全員、まず消防学校に入校して、数カ月間基本的な教育を受けます。消防学校を卒業すると、最初は第一線の消防官として消火・救助、防災などの仕事につきます。
 そこで一定期間の経験を積んだあと、専門分野に従事するためのコースを歩むことになります。昇任試験を採用しているところでは、その結果次第で昇進することができます。そういう意味では、本人の努力がむくわれやすい職業といえます。
 消防官になるためには、まず採用試験に合格しなければなりません。この試験は、各市町村の消防本部ごとに実施され、試験日、募集人員などは、それぞれ異なっています。
 これは公務員試験の大きな特色でもありますが、学歴による制限がほとんどなく、「学力」レベルで試験がおこなわれます。また、消防官には多くの仕事があり、さまざまな個性や才能をもった人材が求められており、そういう意味でも「面接試験」が重要視されています。

仕事の環境
●消防官の仕事は、「毎日勤務」と「交代勤務」に分かれます。●毎日勤務の場合は朝から夕方まで、交代勤務の場合は2交代制と3交代制があります。●2交代制は当番日と非番日をくり返す24時間勤務、3交代制は当番、非番、日勤の組み合わせです。●各消防署では出動にそなえて訓練がつづけられます。

消防官になるには

これまで・今後
 消防官の仕事は、災害から人命を守るという重大な使命をおびています。  これからは、建物の構造なども時代とともに変化してきますから、消火活動とともに、火災予防に大きな力がそそがれるでしょう。  また、救急の面では、救急救命士の活躍が期待されており、その重要性はますます大きいものになるでしょう。

先輩からのアドバイス
 消防というと「火消し」のイメージが強 いようですが、災害現場で活躍する「警防業務」、病人やけが人を病院へはこぶ「救急業務」、ビルの消防設備を検査したり、防災指導をおこなう「予防業務」の3つに大別されます。それぞれ仕事の内容は異なりますが、どれも人々の生活の安全を守るために重要な仕事で、自分の個性を生かせるやりがいのある職場だと思います。(東京消防庁・作並徳明)

こんな人が向いています
 ときに危険、困難をともないますが、人々に感謝される意義のある仕事です。それだけに、職業意識をしっかりもった人、やりがいを求める人にはぴったりです。努力家タイプの人にも向いています。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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