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外 交 官
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 外交官は日本政府のひとつの機関である外務省に勤める国家公務員です。約5000人おり、各国の大使館など海外で約3000人、残りがおもに東京の外務省で働いています。  大使館のおもな役割は、日本を代表して相手国といろいろな交渉をすること、現地の政治・経済・文化の情報を集めること、その国にいる日本人の命や財産を守ることです。
 そのほか、外交政策を立てて実行したり、条約をむすんだり、また、海外旅行に必要なパスポートを取り扱うのも外務省の役割です。
 このような役割を果たすために外交官は、相手国の外交官と話し合ったり、日本国内の関係機関と交渉したり、情報を集めて分析をしたり、条約の文章を考えたりします。
 つまり、日本の利益を守るとともに、日本が世界の平和と安全に貢献できるように考え、行動するのが外交官の仕事なのです。
 外交官というと男性のイメージがあるかもしれませんが、女性も約800人います。皇太子妃の雅子さまも、外交官でした。
 外交官になるには、国家公務員採用試験(総合職試験、一般職試験、専門職試験、経験者採用試験)を受けます。

仕事の環境
●通常の勤務時間は決められていますが、各国との時差の関係で仕事の時間は不規則になりがちです。大事な交渉では徹夜つづきになることもあるので体力が必要です。●国内勤務と海外勤務を数年ごとに繰り返しながらキャリアアップしていきます。専門職で採用されても、幹部職員になるチャンスもあります。

外 交 官になるには

これまで・今後
 アメリカとソ連の冷戦が終わったことをきっかけに、世界の力のバランスがこわれ、各地で争いが起きています。また、地球環境やエネルギー、食糧など世界全体で解決しなければならない問題が増えています。  こうしたなかで日本に期待される役割も大きくなっており、日本の立場を主張しながら互いに納得のできる答えを見つけていく外交官の仕事は、ますます重要になっています。  開発途上国に対する経済的・技術的な支援にも、情熱ある外交官の力が欠かせません。

先輩からのアドバイス
 日々の生活に変化を求める人、限られた領域から抜け出したいと思っている人には、外務省は格好の場所を提供してくれます。変化していく世界の中で、何か大きなもののために自分の時間を使っていると思わせてくれる瞬間があります。ある土地の歴史や文化にひかれる人、経済に興味のある人にも、おもしろい仕事です。(外交官・城田安紀夫)

こんな人が向いています
 いろいろな人と話ができる社交的な性格と同時に、資料を集めたり分析したりする地道な作業にも取り組めるねばり強さが求められます。また、世界各地の人々の暮らしや考え方に関心が持てることもたいせつです。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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