コンピュータという機械に命を吹き込む専門家
コンピュータ・ソフト ウエア技術者
 コンピュータ・ソフト ウエア
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 コンピュータはハードウエア(機械装置)だけではただの箱です。これを動かすソフトウエア(指令)があって、はじめていろいろな判断をしたり、計算ができるのです。ソフトウエアの技術者というのは、この指令の体系を考えて、具体的にコンピュータが読み込める形=プログラムに書きあらわす技術者のことをいいます。このうち、指令の体系を考えることが中心の職業を「システムエンジニア」、プログラムの作成が中心の職業を「プログラマー」といいます。
 たとえば、A君のお父さんの会社では、これまで給料の計算は、そのたびに、いろいろな手当などの額を電卓で計算していた。それをコンピュータでやろうということになって情報処理会社に話をした。すると、システムエンジニアがやってきて、これまでの給与計算のやり方や、今後はどういうスタイルの集計をしていきたいかなどをいろいろ聞いていった。システムエンジニアは、聞いてきたことをもとに、どういう形にとりまとめればいいのかを設計書にまとめ、プログラマーに渡す。プログラマーは、さらにそれを細かく検討し、コンピュータにわかる言葉=プログラムに書きあらわす。こんなぐあいです。
 このほか、ゲームソフトを開発したりするのも、やはりソフトウエア技術者です。

仕事の環境
●指定された期日までにどうしてもプログラムを仕上げなくてはならないこともあり、残業や休日出勤もかなりある仕事です。●家で仕事ができる在宅勤務という仕事のやり方をしている人もいて、結婚後の女性などがこの方法で仕事をつづけているケースが多くあります。

コンピュータ・ソフト ウエア技術者になるには

これまで・今後
 コンピュータ・ソフトウエア技術者という仕事が登場したのは、もちろんコンピュータがあちこちで使われるようになってからだから、そう古い仕事ではありません。  しかし、現在の日本には12万人以上のソフトウエア技術者がいます。それでもまだ足りないといわれていて、今後もこの仕事につく人は増えつづけていくものと思われます。  また、この仕事につく女性も年々増えています。現在ではプログラマーの2割は女性となっており、これからももっと増えることが予想されます。

先輩からのアドバイス
 大学は文系だったのですが、コンピュータに興味をもち、そのまま現在のソフトウエア会社に就職しました。一般の人は、毎日デスクに向かってコンピュータとにらめっこしていると思いがちですが、実際はいろいろな企業に出向いて話を聞いたり、つぎの仕事の打ち合わせをしたりと、とっても人間くさい仕事なのです。(システムエンジニア・岡田和明)

こんな人が向いています
 毎日のようにコンピュータの世界は進歩をとげています。いつも新しいことを勉強しつづけられる人が向いています。間違いなくプログラムを書いていくためには、集中力や忍耐力も必要になります。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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