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ブルーガイド編集部

韓国の魅力再発見! Part3 ソウルで見つけた新名所(後編)

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韓国観光公社協力でお送りするレポート最終回は、ソウル編の後編です。それでは早速どうぞ!

弘大(ホンデ)からひと足延ばして【延南洞(ヨンナムドン)】

芸術大学があることからアートの街としても名高い弘大エリア。すでにガイドブックでも定番の街ですが、ここも梨泰院と同じく、おしゃれな店のある範囲がどんどん広がっているんです。

弘益(ホンイク)大学方面とは駅を挟んで反対側、北の方へ歩いてみましょう。このあたりは「延南洞」と呼ばれるエリアです。

おや、タクシーがたくさん停まっている店がありますね……? これは、「技士食堂(キサシクタン)」と呼ばれる、タクシー運転手(=技士)御用達の飲食店です。市内のあちこちでこのような光景は見られますが、街中を走り回る運転手さんたちがこぞって寄る店は、車が停めやすいという条件だけではなく、その味のおいしさも大事なポイント。そう、延南洞はグルメストリート! 中国料理店も多く、チャイナタウンも形成されています。

落ち着いたカフェやバーも点在し、新しいお店を見つける楽しみもまだまだありそう。弘大の喧噪に疲れたら、ちょっと足を延ばして延南洞でお気に入りを探してみて!


元々は弘大前で人気だったカフェ「general doctor」も延南洞に移転。
医院とコラボしている点と、店内をネコが闊歩する点は変わっていません


カフェ、雑貨店のほか、ゲストハウスも増えてきているそう


高台からの眺めは絶品! 【駱山公園(ナクサンコンウォン)】

さて、たまには都会の喧噪を離れてみるのはいかがでしょう? まず紹介するのは、大学路(テハンノ)エリアの東、東大門エリアの北にある駱山公園です。最寄りは4号線の恵化(ヘファ)駅。公園に向かって歩いて行くと、ある地点から急な坂道に突入します。このあたりはタルトンネ(月の街。月を臨むほど高い場所の意)と呼ばれる住宅街。お年寄りには上り下りはかなりつらいと思われるほどの急坂です。道の左右には随所に壁画。坂に苦労しつつも目は楽しめるのが唯一の救いでした。


坂を上りきったところにはワイヤーで作られた魚のオブジェが。
左写真奥にはNソウルタワーが見える


そうこうするうちに公園の入口に到着です。開けた空間から夜景を臨めるかと思いきや、公園内にもさらに階段が! ひいこらいいながら上ること数十段、ようやく夜景ポイントへ。ここからは漢城大学方面の住宅街が一望できます。外側にまわりこむと、そこには長い城郭が。そう、ここは朝鮮王朝時代の城郭が残る場所なのです。DDPで出土した城郭とつながる部分ですね。そこからは、城郭沿いに遊歩道が整備され、下っていくことも可能。4号線の漢城大入口(ハンソンデイプグ)駅方面に出ることができます。

公園は24時間オープンとのことですが、帰りの足の時間には気をつけて夜景を楽しんでみてくださいね。


左・中:城郭が延々と続き、漢城大方面へと下り坂道になっている。
住宅街の夜景が美しい/ 右:漢城大学側からの入口


祝・世界遺産認定 郊外で自然に触れる【南漢山城(ナムハンサンソン)】

少し郊外に足を向けてみましょう。今年6月、日本では富岡製糸場が世界文化遺産に登録されましたが、時を同じくして、韓国では南漢山城が登録。ここはソウルの南東約24km、京畿道(キョンギド)の広州(クァンジュ)市にある城で、ソウルからは電車で1時間ほど、8号線山城駅から9番もしくは52番バスで来ることができます(南漢山城入口駅からは徒歩になるので注意!)。現在は道立公園となっており、近隣からハイキングなどに訪れる人も多いのどかな場所となっています。

山城とはその名の通り「山にある城」。南漢山城自体は新羅時代、あるいはもっと昔からあったのではといわれているのですが、現在のような建物ができたのは1626年。都城(朝鮮の都にある城)から王が離れ、非常時に滞在する宮の代わりになる建物「行宮(ヘングン)」を造ったのです。1637年には丙子内乱の際に16代の王・仁祖が避難してきたり、後の王たちは地方への行脚時に宿泊施設として使っていたりした場所でした。

行宮では歴代の王をまつる宗廟(チョンミョ)を左に、土地神などをまつる社稷(サジク)を右に配置しているのですが、これは都城と同じもの。つまり、非常時に臨時の都として機能させることも意図して造られた場所なのです。


入場料は2000W。復元された建物のほか、出土した実際の遺跡も見学できる


週末ともなると、韓国の人々は気軽にハイキングに出かけていきます。ここもそのコースの1つ。1人で好きな音楽を鳴らしながら歩く人、友達同士でおしゃべりしながら登る人、大学生のレクリエーション……みな自分たちのペースで和気藹々と遊歩道を歩いています。山というだけあって少々きつい坂道もありますが、開けた地点の見晴らしは最高でした。



下山したときにはマッコリを飲むというのがハイキングの定番のお楽しみ。こちらでも山の麓には飲食店が並んでいます。



一行がこの日にお邪魔したのは、南漢山城のバスロータリー近くの飲食街にある故郷山川(コヒャンサンチョン)。名物料理は暁鐘羹(ヒョジョンゲン)というスープです(羹にはスープの意があるそう)。韓国の貴族・両班(ヤンバン)のヘジャンクク(二日酔いのときに飲むスープ)とも呼ばれ、アワビ、ナマコ、マツタケ、カルビが入っているなんとも贅沢な品。そのほか、鴨の燻製も名物ということで、マッコリとともにいただくことにしました。


左:風情ある佇まい/ 中左:おかずも豊富。マッコリは定番の長寿(チャンス)マッコリを/
中右:暁鐘羹12000Wはアワビが丸々1個! いいダシの出たスープがたまらない/
右:カボチャが添えられた鴨の燻製は48000Wと値が張るが量もこんもり


汗をかいた身体には吹き抜ける風が非常に心地よく、疲れた肉体に韓方スープが染みわたります。たまにはこんな過ごし方でデトックスするのもいいのかも。ちょっと贅沢もして、新しい韓国の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

※本文内の金額レートは1000W=120円(2014年12月現在)
 (協力:韓国観光公社)