特集・記事
ブルーガイド編集部

韓国の魅力再発見! Part1 韓国第三の都市・大邱に初上陸(前編)

共有する
関連ワード

一時期は日本人渡航者が300万人を超えた韓国。今はさまざまな要因からその人気にも翳りが見えていますが、リピートして訪れる人は実はけっこう多く、最近では地方にも足を延ばしているようです。

このたび、韓国観光公社のご協力のもと、ソウルからのアクセスの良さと街の景観が人気の全州(チョンジュ)、そして世界陸上の開催地となったことで一躍名を馳せた大邱(テグ)、そしてソウルを訪れる機会に恵まれましたので、これらの最新情報を4回に分けてお届けいたします。

最初に我々が向かったのは大邱。空港はあるのですが、残念ながら日本からの直行便はありません。また、韓国の中でも比較的南のほうの慶尚北道(キョンサンプクド)に位置するため、日本から向かう場合は釜山から入国するのが近道で、釜山の金海(キメ)空港から大邱市内中心部までは空港バスで約1時間。ソウル近郊の仁川国際空港からだと、韓国高速鉄道KTXを利用して3時間ほど。ミス・コリアを輩出する土地としても名高く、美人が多いといわれています。


パワースポットとして有名な八公山(パルゴンサン)があり、韓国中から訪れる人の多い場所でもあります。ここにはカッパウィという如来座像があり、腰の曲がったおばあちゃんも身体がまっすぐになったという伝説が。受験シーズンは特に人気の場所。パワスポファンもぜひ足を延ばしてみては?

大邱随一の繁華街【東城路(トンソンノ)】

それでは、早速大邱市内の散策をしてみましょう。
東城路は、ファッション、ショッピング、グルメのどれをとっても最新の店が揃う繁華街。東京でたとえると渋谷くらいの大きさの街に、カフェ通り、おやつ通り、ビアホール・パスタ通り、コスメ通りといった特徴あるストリートが四方八方に広がっています。最寄り駅は地下鉄1号線中央路(チュンアンノ)駅。駅前にはロッテヤングプラザや大邱百貨店、路地には路面店が所狭しと並び、若い人たちがあふれています。


ソウルであまり見ないチェーンや独立系のカフェが多い


カフェ通りもあり、それぞれの店がとてもオシャレ!


左:ソウル江南でも人気、スプーンで食べるピザで有名なMies Container(ミズ・コンテナ)/
中:韓国中でよく見かけるソフトクリームのロングコーンがディスプレイ。ハチミツ入りアイスはこのところ流行り/
右2枚:ドライアイスのけむりが人目を引く「ICE LAB」。男女問わず混雑しています


中心街から北の方に外れるとオモニたちが店先でチヂミなどを調理している「うまいもん通り」が。
裏路地の雰囲気が郷愁を誘います

大邱発祥の自然派化粧品【ハヌルホス】

その東城路に、ウッディでかわいらしい建物がひょっこり。それがハヌルホスのカフェ&ショップです。アレルギーで悩む人のために作られた自然派化粧品メーカー「ハヌルホス」。日本では神戸の三宮に直営カフェを出店しているので、ご存じの方もいるかもしれません。

ソウル市内にも店舗がありますが、元は大邱が発祥の地。工場は前述のパワースポット八公山にあり、18種の薬草から丁寧に成分を抽出し熟成1年、発酵5日を経てようやく製品として出荷されるのですが、自然成分のみでできているため、なんと食べることも可能(!)。

左:通りから少し奥まったところにあります/ 中:店内ディスプレイもかわいい♪/
右:店の2階のカフェスペースに、体験用のセットが用意されていました

ここでは天然韓方の石けん作りなどが体験できます(要予約)。今回は韓方石けんとシャンプー作り体験にチャレンジしてきました。

黄色はニキビ、赤は消炎、緑は弾力や美白に効く成分含有とのこと。店員さんの説明通りに、指定された成分を温めて溶かしたり、そこに薬剤を入れたりしていきます。石けんは最後に型に流し込み、固まったら完成! シャンプーは、白髪と抜け毛に効くツルドクダミをベースに、香り付けのハーブや界面活性剤を足して作ります。


左2枚:「混ぜ続けて下さい!」の指導のもと、ひたすらしゃかしゃか……/ 右:花のモチーフの石けんは団体で予約したときに作れるタイプ。少人数の場合はクマなどの型に流し込むタイプになるそう

最後に、韓方薬草から抽出した無着色無添加、保存料を使っていない蒸留水の「心身水」試飲とお餅の試食、サンプルのお土産もついているのがうれしいところです。心身水は無色透明なお水ですが、口に含むとしっかり韓方の香りが。この香りは好みが分かれるかもしれませんが、飲むことで身体を落ち着かせることができるとのことでした。

体験メニューは石けん、シャンプー、エッセンススキンの中から2種類が選べて、料金は15000~19000W。予約はお店に直接連絡を(日本語対応直通電話もあり)。

ハヌルホス 大邱東城路店
住所:大邱市中区東城路3ギル58-17(旧表示住所:大邱市中区公平洞62-10)
営業時間:12:00~22:00
日本語直通電話:053-253-2380

350年の歴史を誇る伝統市場【大邱薬令市(ヤンニョンシ)】

では、韓方にまつわる施設、大邱の薬令市場をご紹介しましょう。こちらは非常に由緒がある市場で、日本のガイドブックや女性誌などでも有名なソウルの薬令市場の京東(キョンドン)市場よりも、実は大邱のほうが古いのです。山に囲まれている地の利のため、材料となる資源が豊富にあったことが、市場が発達した理由なのだとか。

通りには韓方薬材を扱う店が350店ほど並び、中で煎じている姿も見られました。大邱で初めてのキリスト教教会である第一(チェイル)教会も途中にあり、ツタが絡まる煉瓦造りが目を引きます。


左:薬令市の西門/ 中2枚:軒先から店内までびっしり薬材が/ 右:第一教会の見事な外観!

ここにある薬令市韓医薬博物館では350年近く続く薬令市と通りの歴史を見ることができます。体験ゾーンでは足湯、石けんやミスト作りなど有料(3000~5000W)のもののほか、無料の伝統衣装試着や韓方茶の試飲、セルフ健康チェックなどが可能です(要事前予約)。
http://dgom.daegu.go.kr/jp/


左:博物館入口/ 中2枚:四象体質診断ブースや足湯があります/
右:薬材置き場の壁面には、その日の卸売価格表が

観光名所も徒歩圏内。韓国三大聖堂に数えられる桂山聖堂(ケサンソンダン)では、100年前に建てられたゴシック建築の美しさを堪能。また、喫茶店「セラヴィ」、その裏手の「青蘿(ツタ)の丘」の有形文化財の住宅はチャン・グンソクと少女時代のユナが主演したドラマ『ラブレイン』ロケ地。ドラマファンにはたまりません。


左2枚:桂山聖堂はパク・クネ大統領の両親が結婚式を挙げた場所でもある/ 中:セラヴィ店内。『ラブレイン』は大邱が主なロケ地でセラヴィは現在も営業中、出演者たちが座った席にはちゃんと印が/ 右:青蘿の丘からセラヴィや桂山聖堂方面見下ろせます。階段が意外とハード

毎年「韓方文化祭」が実施されており、2014年は10/1~5に開催予定。お手軽な韓方体験や舞踊イベントを軽食屋台とともに楽しんでみるのもいいですね。
http://herbfestival.org/kor/(韓国語)

※本文内の金額レートは1000W=100円(2014年9月現在)

次回は市場と食べ物、郊外の見どころについて紹介します。
(協力:韓国観光公社)