花や咲く咲く

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シリーズ
  • 四六判上製276ページ
  • 2013年08月08日発売
  • 本体価格 1500円+税
  • ISBN 978-4-408-53629-3
    • 品切重版未定
花や咲く咲く

内容紹介

ラスト3ページに涙が止まらない――

あさのあつこが、初めて「太平洋戦争」を描いた、心ゆさぶる“戦時下”青春小説。
戦時色濃くなる昭和18年、ある温泉街の一室で、女学生4人は闇物資の美しい洋服生地でブラウスを縫いはじめます。美しいものへの渇望を抑えきれない少女たち。しかし、学徒勤労令が発令、4人はそれぞれの運命をたどることになります。戦争という抗うことのできない時代のなかで、夢と憧れを胸に生きようとする少女たちの青春を丁寧に紡ぎだした、まったくあたらしい戦争文学の誕生です。

【著者メッセージ】
「戦時下に思春期を過ごした私の母から当時の体験を聞き、非常に心を動かされたことが、執筆のきっかけです。現代にも通じる少女ならではの喜びや、悩みを描きたいと思いました。男たちが戦争にのめり込んでいくなかで、主人公の三芙美(みふみ)は、軍国少女ながらも「美しいものを着たい。友だちと笑いあいたい」という少女らしい欲望に忠実に生きようとします。空襲、食糧不足といったわかりやすいものではないけれど、現代の少女たちも、戦って、もがいています。そんな少女たちにも共感できる物語になるようにと、祈るような気持ちで筆をすすめました」