内容紹介
成功と失敗から学ぶW杯優勝への道
5大会連続5度目のW杯出場となるサッカー日本代表。今や大会常連国の一つになりつつある。それは、選手のレベルアップもさることながら、日本サッカーの経験値が備わってきた結果とも言える。本書で取り上げるテーマは、「勝つ準備」。キャンプ地選定、メンバー選考、強化試合のマッチメーク、フィジカル・メンタルコントロールなどの事前準備から10年後、20年後を見据えた未来の日本代表の強化策まで、短期、中期、長期的な日本サッカーの「準備」を北條聡、二宮寿朗の両氏が独自の視点で論じる。
川口能活(FC岐阜)×二宮寿朗、原博実(日本サッカー協会 専務理事兼技術委員長)×北條聡の特別対談も収録!
目次
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TOSHIO NINOMIYA
●はじめに ピッチ外の戦いが成功のカギを握る
■第一章 代表チームのつくり方
SATOSHI HOJO
●「特注品」から「既製品」へ
●クラブ型の代表強化策からの脱却
●W杯を勝ち抜くメンバー選考
●セカンドプランを視野に入れた多様性
●万能性を備えた選手の発掘
●理想のキャプテン像 ほか
TOSHIO NINOMIYA
●ザッケローニ監督のチームづくり
●日本人の特長を活かしたサッカーの継承
●「対話路線」が生んだアジアカップ優勝
●メンバー固定化によるメリット、デメリット
●チームづくりの根幹
●ブラジルW杯のキャンプ地を読み解く ほか
●川口能活×二宮寿朗特別対談 「経験の蓄積は財産」
■第二章 W杯をいかに戦うか
SATOSHI HOJO
●初戦の戦い方
●イビチャ・オシムが見せた決戦への伏線
●日本サッカー、ベスト8への道
●ニッポン人監督、待望論
●代表チームとクラブチームの違い
●真価を問われる日本サッカー ほか
TOSHIO NINOMIYA
●チーム力を左右する控え選手
●ベテラン選手の役割
●勝ち切るためのメンバー選考
●団結力を生む選手ミーティング
●日本サッカーのストロングポイント
●スタッフが支える日本代表 ほか
●原博実×北條聡特別対談 「日本サッカーの未来」
■第三章 日本サッカーの可能性
SATOSHI HOJO
●勝敗のカギを握るセットプレー
●今の育成が10年後を決める
●キャッチアップサッカーからの脱却
●同一種を大量生産する危うさ
●日本サッカーが目指すべき姿 ほか
TOSHIO NINOMIYA
●PK戦の極意
●引き分けを勝ちにもっていく力
●日本人プレーヤーの未来
●ビッグクラブでプレーする意味
●Jリーグの発展なくして代表の強化はない ほか
SATOSHI HOJO
●おわりに 日本が世界で勝つための「準備」