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松本清張 ( マツモト セイチョウ )

1909~1992年。福岡県生まれ。尋常高等小学校卒業後、印刷所の職工などを経て朝日新聞社に入社。1950年に「週刊朝日」の懸賞に応募した「西郷札」が入選。1953年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞する。社会悪を告発する『点と線』、『眼の壁』が大ベストセラーとなり、社会派推理と呼ばれる新ジャンルを確立する。社会的な事件への関心は、ノンフィクション『昭和史発掘』、『日本の黒い霧』などへ受け継がれている。『無宿人別帳』、『かげろう絵図』、『西街道談綺』など時代小説にも名作が多く、『火の路』、『眩人』では斬新な解釈で古代史に斬り込んでいる。