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  感覚をフル活用し、ボールを操れ!(その2)

感覚をフル活用し、ボールを操れ!(その2)

OFF TIMEで感じたこと。人間が、普段どれだけ視覚からの情報を頼りに行動をしているかということ。目の前に広がる状況を判断する際に、人間は5つある感覚(視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚)のうち8割以上を視覚からの情報に頼っているといわれる。それをまざまざと実感。 そして、今回は参加者とコミュニケーションをとりながらさまざまなプログラムをこなしたわけだが、その際の声の重要性も痛感。目が見えない状況で、誰かに何かを伝える際にはまず声が大事。声の高さ、話すタイミング、言葉の選び方など、いろいろと考えながらのコミュニケーションが重要だと感じた。 あと、普段自分はそれなりに声を出してコミュニケーションをとっているつもりだったが、全然足りないなとも思った。そして、イマジネーション。見えない状況で、目の前にある空間をイメージし適切な動作を考える。感覚をフル活用しイメージを膨らませボールを追いかける。次第にこの作業がおもしろいなとも感じられるようになった。そして最終的に、あることに気づく。 「ブラインドの人たちは、こうした状況で、激しいプレーをしているのか!」と。思わず感嘆。 最初に企業が研修に利用しているとも書いたが、それも納得。コミュニケーション能力が問われ、課題を攻略するためにチームでベストな活路を見出す様は、まさに企業が目指すところ。またそれは、ひとりひとりの人間にも必要だとも感じた。五感をフル活用しイメージすることを怠らず、コミュニケーションをしっかり取る。日常生活を良好に過ごすうえで、いずれも大事なことだと思う。 OFF TIME。ブラインドサッカーを体験するだけでなく、いろいろな〝気づき〞を感じさせてくれる空間がそこにはあった。


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