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  感覚をフル活用し、ボールを操れ!(その1)

感覚をフル活用し、ボールを操れ!(その1)

NPO法人日本ブラインドサッカー協会が主催する、ブラインドサッカーの体験会「OFFTIME(オフタイム)」に参加した。 目を隠し、運動やボールを蹴ったりする体験会は、19時を少し過ぎたあたりからスタート。ほとんどの参加者が社会人だ。日本ブラインドサッカー協会の担当者曰く「企業の研修プログラムとしても利用されています」というのだが、果たして。 たまに友達とサッカーやフットサルを楽しんだりしていたので、それなりに様にはなるだろうと参加した体験会。スタート早々、いきなり挫折感を味わう。 まず、準備体操から始めるのだが、いきなり目隠し。ふたりひと組になり、ひとりが目を隠し、もうひとりが目を隠さずファシリテーターが行なう体操を見ながら目を隠したパートナーに指示を出し体操をさせるという課題が課せられた。これがなかなか難しい。他人の動作をわかりやすく瞬時に目の見えない人に伝える。簡潔にわかりやすく言葉を選びたいのだが、なかなか見つからない。結局、うまく伝えられず唸ってしまう。 次に参加者全員が目隠しをして、血液型が同じ者同士で集まり何人いるかを確認するというプログラム。今回の参加者は18人。いくつかのルールを元にスタート。とくに、やり方などは指示されないので、最初は全員「どうすればいいんだ!?」的な空気が漂う。目隠しをしているので周りがどのような状態かわからないなか、次第に声を出さないことには始まらないとなり、四方八方で「A型の人〜」「B型の人〜」と始まる。いろいろと声をかけ合い、なんとか同じ血液型同士で集合し号令をかけるように人数を数える。 いくつかのプログラムをこなし、後半はボールを蹴るプログラムとなったが、これがまたうまくいかない。ブラインドサッカーのように、転がると音が出るボールを使うのだが、「目が見えないということは相当に不自由だ!」という思いだけが頭を支配する。音を頼りにボールを追いかけ、止め、蹴りたいのだが、いちいち不安になる。どこにあるのかわからないボールを老人のようにゆっくりとした動作で探す。俊敏にできない!


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