Home > Magazine >  Road to 平昌~アルペンスキー~(その2)
  Road to 平昌~アルペンスキー~(その2)

Road to 平昌~アルペンスキー~(その2)

ここでアルペンスキー競技の種目について説明しておこう。ターン半径が大きくてスピードの速い種目から、滑降(DH)、スーパー大回転(S G)、大回転(G S)、回転(SL)がある。またパラリンピックではスタンディング、シッティング、視覚障がいの3カテゴリーに分かれて競技が行なわれる。スタンディング(立位)は四肢切断や手足のマヒといった障がいの選手たち。シッティング(座位)は下肢などの障がいがありチェアスキーを使用する。視覚障害には弱視の選手も含まれる。 大まかなカテゴリーなので、スタンディングでも片足切断、片腕切断、両下肢マヒといったさまざまな障がいの選手たちが一緒にレースをすることになる。当然、障がいの状態はタイムにも影響してくる。そこでカテゴリー内でも障がいごとの細かいクラス分けが行なわれている。さらに、それぞれのクラスごとでハンデとして付与される係数を実測タイムに乗ずることで計算タイムを算出。計算タイムで順位が決まる。複雑ではあるが、このような工夫によってフェアにレースが行なわれている。 大会初日の回転は、ワールドカップからの帰国が間に合わないトップ選手たちが不在のなか行なわれた。男子スタンディングで優勝した高橋幸平は盛岡農業高校スキー部所属のジュニア選手だ。 大会2日目の大回転から日本代表選手も参戦。男子スタンディングでは片足切断の三澤拓が圧倒的な速さで優勝。2位は高校生の高橋だった。 三澤は「同じカテゴリーに後輩選手が出てきて、うれしいですね。彼が強い選手になるまで、自分は高いレベルに居続けて見本となりたい」と話していた。 男子シッティングは鈴木猛史が優勝。2位狩野亮、3位夏目堅司の日本代表選手が表彰台を独占。世界レベルのすべりを見せつけた。


pr block

page top