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  ハンドバイク琵琶湖一週チャレンジ(その1)

ハンドバイク琵琶湖一週チャレンジ(その1)

ハンドバイクとは、駆動も操舵も手で行なうことができる三輪車。クランクとハンドルが一体化した一輪車を車いすに取り付けることで、三輪車状態にするシステムもある(今回使用)。通常の車いすより高いスピード域で走ることができ、ロングライドも可能だ。ハンドバイクを手にしてからというもの、野島 弘は車いすでさまざまなチャレンジをしてきた。富士五湖走破、東北200㎞横断、佐渡島一周、八丈島一周、しまなみ海道走破。そして、新たに目指したのは琵琶湖一周。それも昼夜をかけて一気に走り切るというもの。このチャレンジに帯同したのが、青木 大と松本 亘。そして、松本の職場の同僚・松永万澄が、サポートとして自転車で参加した。 7月1日(土)、気温が30度を超える高温多湿のなか、道の駅「びわ湖大橋米プラザ(以下、米プラザ)」を午前10時半にスタート。琵琶湖大橋を渡り、時速20㎞を保ち順調に走る。途中、休憩をとりつつ湖の東岸を走り北を目指す。 「ロングライドは、疲れた時にいかにメンバーのやる気を出させるかがポイント。それぞれの自尊心を傷つけずに言葉で、そして走りで引っ張っていく必要がある」とは、野島。今回のチャレンジの発起人でありリーダーは、常にチームの先頭をキープし、仲間たちのペースを考えながら走りをリード。ちなみに、チーム164ハンドバイカーズの164はヒロシ(野島)の当て字。 今回のチャレンジは、タイヤのパンクやマシントラブルがなく、終始順調にハンドバイクを走らせることができた。しかし、そのなかでもハイライトと言えば、湖の北側から米プラザまで戻ってくる夕方から夜間にかけての走行だ。とくに道の駅「湖北水鳥ステーション」から、賤ヶ岳(しずがたけ)にかけての走行は、ちょうど夕方から夜にかけての走行となり、ここで懸念していた雨が降り出した。さらに、長い坂道が続き、メンバーたちの体力と気力を一気に奪った。 「峠越えは厳しかったですね(笑)。辛かったわけじゃないけど、とにかく長かった。雨でタイヤもすべるし、いつ終わるのかと。でも、進まないわけにいかないし」と、笑いながら松本は話した。そして、峠から米プラザにかけての道で、唯一道を間違える。 「道を間違えたというのと、真っ暗闇のなかを走る恐さ、幽○みたいな人とも遭遇して、みんなで妙にハイテンションになってかっ飛ばしたのがやけにおもしろかった」とは、青木。


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