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  青空の下 ゴルフはやっぱり心地いい!(その1)

青空の下 ゴルフはやっぱり心地いい!(その1)

 日本障害者ゴルフ協会(以下、DGA)が主催する障がい者ゴルフ競技会「片マヒ障害オープンゴルフ選手権」。今回で17回目を迎えた大会は、青森県青森市にある緑豊かなゴルフコース「青森カントリー倶楽部」で開催された。脳梗塞や脳出血で身体の左右どちらかにマヒの症状が発生した人を中心に、車いすや義手、義足を使用するプレーヤー、知的障がい者も参加する大会は、障がい者ゴルファーの社交の場として親しまれ、全国各地から参加者が集まる。  この大会の競技規則は、原則として日本ゴルフ協会(JGA)の競技規則とローカルルールに従うものとし、これに重度障がい者特別ルールを加え、どのような障がいをもったプレーヤーでも公平に楽しくプレーできるように考慮されている。  果たして、実際のプレーを見て感じたことは、健常者の大会と何ら変わらないということ。パーで各ホールをこなす人もいれば、ダブルボギー、トリプルボギーを叩く人もいて、その光景は障がい者だからといって特別な印象を受けることはない。  参加者の多くが、普段からゴルフを楽しんでいる人がほとんどだが、ことさらDGAが主催する大会に参加することを心待ちにしているという。廣田和実(ひろたかずみ)さん・72歳も、そんな参加者のひとりだ。  「脳出血で片マヒになったのが2005年の1月。60歳の時。自分の人生や家族への不安と同時に、会社の仕事も重要な時期にあり、仕事がどうなるのかというのが大きな不安でした。でも、会社は片マヒになった私を受け入れてくれて、最終的に67歳まで仕事をすることができました。片マヒになる以前に楽しんでいたテニス、スキーなどは諦めましたが、リハビリで通っていた病院にDGAのポスターが貼ってあって、『ゴルフだけはできそうだ!』となり、改めて片マヒゴルフに挑戦すべくDGAに入会しました。最初は全然ダメでしたけど、最近はどうにか形になって来て、いつかDGAの大会でタイトルを獲ることが目標です」と、話す。


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