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  人との繋がりがカーリングの魅力 岩田 勉【車いすカーリング】

人との繋がりがカーリングの魅力 岩田 勉【車いすカーリング】

車いすカーリングが冬季パラリンピックの正式競技になったのは、2006年のトリノ大会から。車いすカーリングは、ストーンを投げた後のスピードや方向を調節するスウィーピングは禁止されているものの、その他のルールは、ほぼ一般のカーリングと同じだ。 今年の5月に行なわれた、第13回日本車いすカーリング選手権大会で、北海道の北見フリーグスが優勝し2連覇を達成。そのチームのセカンドとして安定したショットを放ち、優勝に貢献したのが岩田勉さんだ。 「車いすカーリングは、私が車いす生活になった時に身体を動かす機会がなかったので、何もしていないよりはましだと思い、軽い気持ちで始めたのですが、やってみたらすごくおもしろかった。私の周りは、真剣かつ楽しんで車いすカーリングをやっている人が多く、サポートしてくれている方も含めて、みんな仲がいい。私は人と話をしているのが好きなので、いろいろな人と繋がっているカーリングが大好きなんです」 来年は平昌冬季パラリンピックがあるが、日本は世界ランキング上位ではないので出場権はない。 「目標はパラリンピックで金メダルを穫ることなんですが、パラリンピックに出ないことには始まらない。チームは日本選手権で3連覇する実力はあると思っているので来年3連覇して、まずは世界選手権に出場するのが今の目標です」 北見市といえばLS北見が有名だが、今後は北見フリーグスの活躍にも注目してみよう。 いわた・つとむ 1974年生まれ、北海道北見市出身。33歳の時に仕事中の転落事故により脊髄を損傷し車いす生活に。北見フリーグスの今のキャプテンに誘われて35歳で車いすカーリングを始める。株式会社エスプールヒューマンソリューションズ北見募集受付センター勤務   (文/辻野 聡)


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