焼きもの作りのプロ。陶磁器を作って生計を立てる
陶 芸 家
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 資格は必要ありませんが、まず代表的なケースとしては、代々つづく窯元(かまもと)をついでいる陶芸家です。これは、いわゆる一子相伝(自分の子どもだけに一番たいせつなところを教えること)で伝わってきた窯元です。
 たとえば、有田焼の酒井田柿右衛門さんは現在14代目にあたります。こういう代々つづく窯元の後継者には、希望してもなることはできませんが、陶工として作品作りにたずさわる道はあります。  一方、明治以降、個人作家といわれる陶芸家たちが多数生まれ、その下で何人もの弟子たちが育ちました。
 このばあいは、一般的には大学や専門学校の陶芸専攻学科などで基礎を学んだあと、修業時代をへて独立、つまり自分の窯場(仕事場)をもつことが可能です。
 ひとくちに陶芸といっても、現在ではさまざまな分野があります。鑑賞のための陶器から、オブジェのような芸術作品、実用品の食器にしても和と洋があります。
 今後は、ますますいろいろなタイプの陶芸家が求められるでしょうが、作った作品がどんなによくても、売れなければ、プロとしては生活していけないきびしい世界でもあります。

仕事の環境
●人によって朝型、夜型と集中する時間はさまざまです。●個人作家のばあいは自由業ですから、自分の気分がのったときに仕事ができるメリットがあります。しかし、本焼きのときなどは徹夜が当たり前ですし、力仕事、よごれ仕事がつきもので、肉体的、精神的にかなりのハードさが求められます。

陶芸家になるには

これまで・今後
 最近では小型のガス窯や電気窯が出まわっており、陶芸ブームの中、アマチュア陶芸家も増えています。  ただ、趣味の世界を離れ、職業作家としてやっていくためには、たくさんのハードルを越えなければなりません。  これからは世の中の文化レベルが上がり、精神的な豊かさがより求められる時代になるはずです。そうなれば、手作りの器に対するニーズが高まるでしょう。よい作品を作り出す陶芸家が活躍するチャンスは大きくなりつつあります。

先輩からのアドバイス
 作った作品が売れて、それが広く人の役に立って、家族全員が暮らしていける。それがプロの陶芸家としての理想だと、ぼくは考えています。それと、プロの陶芸家をめざそうと考えている人は、いろんな雑用的な仕事をふくめて、すべて自分でやっていかなければいけないということを、覚悟しておいてほしいと思います。(陶芸家・伊藤麻沙人) 

こんな人が向いています
 美術や図画工作が得意なのはもちろん、化学的な計算や歴史、音楽などにも興味をもてる人。何よりも美しいもの、よいものにあこがれる心、「人の役に立ちたい」と思う意志があれば万全です。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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