おおぜいのスタッフをひきいてさまざまな番組をつくる
テレビディレクター
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 放送作家の書いた台本から、実際に放映される番組を作りあげる、いわばオーケストラの指揮者の役割を果たすのがテレビディレクターの仕事です。テレビディレクター本人が企画を立てたり、台本を書くことも少なくありません。  テレビディレクターとひとくちにいっても、仕事の内容によっていろいろなディレクターがいます。企画をたて、制作のスケジュールを作り、出演者やスタッフを決め、制作費用の計算もします。さらにリハーサルでの演技指導、技術や美術の仕事のチェック、そして本番ではキュー(開始の合図)を出します。生放送以外では、収録テープをあとで編集しますが、どこをどうつなぐかといった構成を決めるのももちろんディレクターの仕事です。
 また、こうしたディレクターを助けるのがアシスタント・ディレクター(AD)です。ひとつの番組には、たいてい何人かのADがつきます。イヤホーンでディレクターの指示を聞きながら、出演者に演技開始のサインを出したり、カメラマンや美術部員に注意を与えます。
 ドラマ、バラエティ、ドキュメント、番組の内容によって、仕事の進め方は少しずつ違いますが、基本的な手順はかわりません。

仕事の環境
●勤務時間は、長く、不規則な場合が多い。朝から晩まで、スタジオや編集室に閉じこもりきりになったり、徹夜がつづくこともあります。●取材やロケーションなどで、長期の出張になることもあります。●10年程度、アシスタント・ディレクターをつとめたのち、ディレクターとして一本立ちするのが一般的です。

テレビディレクターになるには

これまで・今後
 テレビディレクターとして現在働いている人の数はあまりはっきりしていません。放送局に所属する人は、およそ4000人ていどといわれていますが、プロダクション(番組制作会社)についてはその数がはっきりしません。プロダクションでは、放送番組ばかりでなく、PR映画やコマーシャルの制作、劇場やホテル、遊園地のイベントの演出などもおこなっているからです。放送局では、番組の外注化がすすんでおり、テレビ局への就職は狭き門となっていますが、プロダクションへの就職は増えつづけています。

先輩からのアドバイス
 私はドキュメンタリーのディレクターですが、ディレクターなんていうよび方よりも、番組を作るにあたり、「いちばん長く走り回った人」とか「いちばん一生懸命地べたをはいずり回った人」というのがぴったりくるよび方です。一見かっこいいけれど、実はかなりしんどい肉体労働なのです。(テレビディレクター・熊谷博子)

こんな人が向いています
 創造力や表現力に自信のある人で、世の中の動きを敏感に感じとれる人。多くのスタッフをひとつの目標に向かってまとめていける能力も必要です。また、不規則な生活にもたえられる体力も必要です。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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