天気予報の解説者。気象情報をテレビ・ラジオなどでわかりやすく伝える
お天気キャスター
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 天気は、晴れるのか雨が降るのか、毎日たくさんの人々が関心をもっています。なぜなら、日々の生活は天気に大きな影響を受けるからです。
 このため、人々のくらしと深くむすびついている気象情報を、お天気キャスターたちは正確にわかりやすく、しかも興味深く解説するようつとめています。
 以前は、法律で気象庁以外の人が、気象情報をテレビやラジオ、新聞などで流してはいけないことになっていました。いろいろな面で影響の大きい気象情報が、むやみに混乱することをふせぐためでした。
 ところが、1995年、「気象予報士」の資格を取れば、気象庁以外の人も、天気予報をマスコミに発表してもよいことになりました。気象予報士の資格は、ひとことでいえば、気象データを読みとる力がある人にあたえられます。ただし、気象の知識がどれだけあっても、天気予報をわかりやすく解説できるとはかぎりません。お天気キャスターになるには気象予報士の資格が、最低限必要ということなのです。気象予報士の資格があるからといって、すぐお天気キャスターになれないということも覚えておいてください。

仕事の環境
●かなりいそがしい仕事といえるでしょう。平日、テレビのレギュラー番組に出演している人のケースですと、月曜日から金曜日までオンエア(本番)と、その準備に数時間とられます。●番組の企画を考えたり、スタジオの外から中継をおこなう日には、前もって取材もしなければなりません。

お天気キャスターになるには

これまで・今後
 お天気キャスターになるための第一歩は、まず気象予報士の資格を取ることです。年に2回おこなわれる試験には、学生、OL、サラリーマンなどさまざまな人が、たくさん受験しています。  気象予報士の資格があっても、いきなりお天気キャスターになれるわけではありませんが、天気予報に人々の関心が高まるにつれてだんだんとその活躍の場が広がってきています。女性キャスターの活躍も、最近では目立っています。

先輩からのアドバイス
 気象情報は、お金をもうけるためのものではありません。損をしないための情報です。天気予報がなかった時代は、小さな台風がやってきただけで、たくさんの人々がぎせいになりました。気象情報は、あらゆる場面でたいせつな情報として役立っています。いまお天気キャスターが必要とされている時代なのです。(お天気キャスター・森田正光)

こんな人が向いています
理科系の科目が苦手な人でも、気象に関することや雑学のようなものに関心があり、人と話すことが好きな人。いちばん求められているのは、「自分の考えた言葉で解説する」という姿勢です。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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