出版・広告業界の発展とともにイラストレーターの仕事は増えつづけている
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 私たちのまわりには数え切れないほどのイラストが満ちあふれています。昆虫図鑑のたいへんこまかい絵もそうなら理科の教科書の分子構造の図もイラストです。もちろん、小説や雑誌の表紙、さし絵、ポスターなど、イラストはさまざまな場面でさまざまに使われています。これらのイラストを描くのが、イラストレーターの仕事です。
 イラストレーターにもそれぞれ得意な分野があります。図鑑にのせる昆虫の絵のばあい、足の先まで実物どおり正確に描かなければいけません。そういう正確なイラストが得意な人もいれば、夢のあるやさしいイラストやコミカルなものが得意な人もいます。また、はり絵や切り絵の手法を使う人などさまざまです。
 しかし、イラストレーターは、画家とちがって、好きなものを好きなように描いているわけではありません。出版社や広告会社からの注文にしたがって、また大量に印刷して出版したりすることを頭に入れながら描いているのです。まず、出版社の編集者がいて、これから出す本や雑誌の読者層を考え、もっとも適当だと思う絵のタッチのイラストレーターに仕事を依頼するのです。

仕事の環境
●ほとんどのイラストレーターはフリーで活躍しています。●締め切りに間に合わせるために徹夜になることもあります。●自宅でできることもあって、結婚後も仕事をつづける女性が増えています。

イラストレーターになるには

これまで・今後
 現在、イラストを描くことだけによって生計をたてている人は、約5000人前後だといわれています。イラストだけでは収入が不足するのでほかの仕事もしている人、あるいはほかの職業につきながらときどきイラストを描く人、イラストレーターをめざして勉強している人までふくめると5万人以上になります。イラストレーター志願者は今後ますます増えていくとみられています。広告、出版業界からのイラストの需要は、読者の活字離れを背景に年々増えつづけています。今後もこの傾向は変わらないと思われます。

先輩からのアドバイス
 好き勝手な絵を気ままに描きたいんだったらイラストレーターにならないほうがいい。趣味で描いたほうがいい。職業としてめざすのだったら長くつづけてほしい。20代のうちは修業期間だと思って勉強してほしい。そして絵の勉強だけではなく、いろいろな体験をしてほしい。そのほうが実はたいせつなんだ。イラストとは、その時代の空気を描くものなのだ。(イラストレーター・江口 滋)

こんな人が向いています
 絵が好きなことが第一ですが、とくに独創性が重要です。学歴はまったく関係のない世界ですが、美術系の学校で基礎を学ぶこともむだにはなりません。政治・経済・文化などいろいろなことに興味をもつことが、イラストの幅をひろげることにつながります。
『中学生のための仕事発見ガイド』(実業之日本社)より。

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