ツナ日記 ムルフン/ラダック前編
Index
0821 イスタンブールに宿泊
0822 イスラマバード行きの飛行機
0823 ギルギット行きのバスにて
0824 ムルフン村にて宿泊
0825 ムルフン村にて宿泊
0826 ムルフン村にて宿泊
0827 ムルフン村にて宿泊
0828 ムルフン村にて宿泊
0829 ムルフン村にて宿泊
0830 シムシャールにて宿泊
0831 シムシャールにて宿泊
0901 パスーにて宿泊
0902 パスーにて宿泊
0903 ムルフン村にて宿泊
0904 ムルフン村にて宿泊
0905 ムルフン村にて宿泊
0906 ムルフン村にて宿泊
0907 ムルフン村にて宿泊
0908 カリマバードにて宿泊
0909 ワールピンディー行きのバス
0910 イスラマバードにて宿泊
0911 ラワールピンディーにて宿泊
0912 アムリトサル発デリー行
0913 ニューデリーにて宿泊
0914 ニューデリーにて宿泊
0915 デリー発マナーリ行きのバス
0916 ケーロンにて宿泊
0917 ジンジンバーにて宿泊
0918 ガタ・ループにてキャンプ
0919 パンより35キロ北の高原
0920 ギャーにてキャンプ
0921 ギャーにてキャンプ
 
06/09/09(Sat)ラワールピンディー行きのバス
ムルフン村のエコツーリズム・前編。(長いけど読んでね。)

「Morkhun Eco Deveropment Co.(ムルフン・エコ・デヴェロップメント)」(以下MED)という非営利の団体をカリムさんが作った。これは非営利の団体で、ムルフン村のエコツーリズムを運営する為のもの。来年春から、ムルフン村は、ワヒ族の文化を尊重できる「日本人限定」で観光化に踏み切ろうとしている。

ムルフン村には、現在ホテルは1件も無い。5年前までゲストハウス(以下GH)があったけれど、マナーの悪い西洋人旅行者や、お金に目が眩んだオーナーの問題等々が、地元住民の反感を買い、GHを閉じてしまった。また、村人たちは、観光地化することで、自分達の心がすさんでしまうことを非常に恐れている。カリマバードやパスー等、観光客が多く訪れる村は金銭的には豊かだけれど、その反面で村人たちは「お金目的」で観光客を見るよう
になっている。目の輝きが全然違うのがすぐ分かる。「ワンペン・ワンキャディー!」心豊かなはずの子供たちは物乞いと化し、目の輝きを失う。その原因を作ってるのも観光客なんだけれど…。カリムさんはこの観光客ズレを、「互いに尊敬し合う」という伝統的文化の喪失として非常に心配している。彼らは本来なら村人は絶対に悪いジョークや人を傷つけることはしない。村の集会等を通して、「外国人にモノを決してねだってはいけない」と強く言っているそうだ。

とはいえ、村のインフラ整備や農業の発展には資金が必要。男たちが村外で働けば(軍隊や大都市で働く)ある程度の収入は見込めるが、父親がいないことで母親の仕事(畑仕事・家事)が増え、子供たちへの教育が減り、文化や礼儀の伝承も少しづつ困難になってゆく。お金を求めると、最も大切な文化を失ってしまう。

ここで注目したのがエコツーリズム(自然環境・文化的背景を考慮した観光業)。文化を大切にしつつ、雇用を村内で確保し、観光客は文化や自然に触れて大切な何かを学んで行く。そしてエコツーリズムによる売上の全てを、個人ではなくMEDで管理し、売上の70%を個人(GH等)の所得に、30%を村のインフラ整備や農業の為に使う。こうする事で、伝統的な文化を尊重しつつ、生活水準の向上や伝統的文化の保護を目指す。
「今、私達は大きな時代の変わり目にいる。ここ10年で、我々の生活は大きく変わって来た。」とカリムさん。テレビをぼーっと見つめる子供たちは、いつの間にかTVに心を奪われる。車は便利だけれど、生活が物質社会に飲み込まれる…。

そして先祖代々数百年続いて来た歴史伝承者の文化も、今大きく変わろうとしている…。ワヒ族では、村内の選ばれた者2名が、口頭で村の歴史を伝承してきた。昔から、ワヒ族は文字を持っていないらしい。文章は便利だけれど、いくらでもウソが書けるから。歴史の歪曲(わいきょく)を恐れたワヒ族は先祖代々口頭(言霊)でのみ歴史を伝えて来た。カリムさんは村の重要な歴史伝承者の一人、そして最後の一人でもある。彼の次の代からは文字(アラビア文字)で歴史を伝えるという。理由は深くは分からないけれど、これも時代の流れ…。だからこそカリムさんは、村の未来に対して、人一倍熱意を持って取り組んでいる。

具体的に何をしているかはまた翌日!長いけどまだまだ続きます。今日はバスでラワールピンディーへ向かってました。20時間のバス旅だけど、自転車よりもずっと楽だ。

写真上…脱穀の合間に。手伝いをする子供たち。
写真中…麦の刈り取りの合間に。
写真下…同じ日に、別の畑でお母さんの仕事をそばでについて待っている女の子。みんなみんな良い目をしてる。






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