ツナ日記 ムルフン/ラダック前編
Index
0821 イスタンブールに宿泊
0822 イスラマバード行きの飛行機
0823 ギルギット行きのバスにて
0824 ムルフン村にて宿泊
0825 ムルフン村にて宿泊
0826 ムルフン村にて宿泊
0827 ムルフン村にて宿泊
0828 ムルフン村にて宿泊
0829 ムルフン村にて宿泊
0830 シムシャールにて宿泊
0831 シムシャールにて宿泊
0901 パスーにて宿泊
0902 パスーにて宿泊
0903 ムルフン村にて宿泊
0904 ムルフン村にて宿泊
0905 ムルフン村にて宿泊
0906 ムルフン村にて宿泊
0907 ムルフン村にて宿泊
0908 カリマバードにて宿泊
0909 ワールピンディー行きのバス
0910 イスラマバードにて宿泊
0911 ラワールピンディーにて宿泊
0912 アムリトサル発デリー行
0913 ニューデリーにて宿泊
0914 ニューデリーにて宿泊
0915 デリー発マナーリ行きのバス
0916 ケーロンにて宿泊
0917 ジンジンバーにて宿泊
0918 ガタ・ループにてキャンプ
0919 パンより35キロ北の高原
0920 ギャーにてキャンプ
0921 ギャーにてキャンプ
 
06/08/25(Fri)ムルフン村にて宿泊(Morkhun)
ボイバルヘ!(Boiber)

僕とかわさんと、カリムさんの甥っ子のワシーム(19歳)で、ボイバルヘ日帰りトレッキングに出掛けた。ボイバルは、ムルフン村からカラコルムハイウェイを離れ、12キロ山奥に入った所にある。畑と放牧地があって、夏場だけムルフン村の人々が交替で畑や家畜の番をしている。そして冬場は無人となる。標高2700Mのムルフン村をスタートし、ムルフン川沿いを登り、アブガルチ(*1)のジャガイモ畑を通り過ぎ歩くこと3時間。空気が薄いので無理は禁物、ゆっくりと景色を楽しみながら、標高3500Mのボイバルに到着した。

そこは、間近に氷河が迫り、ネズの木が生える小さな谷。僅かな平地を開墾し、小さな小屋を建て、電気も水道も無い、昔と変わらない質素な生活をしている。男達は昼間500頭の羊を山中に連れて行き、女達は小屋で家事をしたり、子羊の世話をしている。洗濯中の女の子の小屋で休憩させてもらい、お茶や昼食まで御馳走してくれた。僕とワシームは元気だけれど、かわさんは軽い高山病でダウン…そして小屋の中の数千匹の蝿の大群に閉口し、暖かい日向でお昼寝していた。彼は東京を出て4日目、急激な文化と気候の変化に疲れてしまったんだと思う。東京とボイバルは、別の惑星と思える程に対極の世界にある。

洗濯をしていた彼女の名前はスルターナ・ジャビン、16歳の高校生で上手に英語を話す。家族で交替でボイバルに来て仕事をしているという。今は彼女のお婆さんと一緒にここで働いている。学校は好き?と聞くと、「学校はもちろん好き、でもこの仕事も大切だから…、お父さんと交替でここに来ているの。」と答えてくれた。村の女性は皆、本当に素直で働き者。彼女の笑顔が可愛くて、笑わせようと色々な話をした。そうして、ジャガイモ・シャピック(薄焼パン)・パイ(山羊乳のヨーグルト)の昼食を御馳走になった。全て自家製、シンプルで優しい味は、村人の心の穏やかさを感じさせてくれる。

そうして、ゆっくりと昼休みを取り、ゆっくりとムルフン村へ帰った。かわさんの高山病も大事には至らず、高度を下げるにつれて治まってれたので一安心。山々の絶景と、シンプルな暮らしと、暖かい心に触れた、素晴らしいトレッキングだった。殆ど観光客には知られていない、穴場なボイバルへのトレッキング。ゴジャールエリアに来た時は、是非来てみて下さい。

*1アブガルチ…ボイバルヘへの道の途中にある、ジャガイモと麦を育てている畑。ボイバル同様に、村人にとって大切な畑。
*2ネズ…ボイバルのネズは、学術的に大変貴重なものらしく、長寿の樹は樹齢4000年のにもなるという。

写真上…スルターナ・ジャビンさん。
写真中…ビビ・スルタンさん。スルターナさんのお婆さん。
写真下…ラビーノマさん。パイを御馳走してくれた。






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