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【短期集中web連載】みやすのんきの東京マラソン 12年目の挑戦 第4回

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第4回「東京マラソン2018に向けた普通救命講習会~身につけよう応急手当~」参加レポート&前回優勝のキプサング選手と、大注目の設楽悠太選手が記者会見!

東京ビッグサイト

これまで東京マラソン財団が主催するランナー、チャリティランナー、ボランテイナーなどを対象としたさまざまなセミナーに参加してまいりました。今回は東京防災救急協会、東京都医師会、東京マラソン財団が主催する「東京マラソン2018に向けた普通救命講習会~身につけよう応急手当~」に参加してきました。東京ビッグサイトの、三角をひっくり返したようなあの部分に初めて入りました。建物マニアには興奮モノです。

参加するのは東京マラソン2018参加ランナーや、ONE TOKYO会員、VOLUNTAINER会員さんで、午前の部に300人、午後の部に300人、計600人もの大所帯でした。しかも参加希望者が多くて抽選になったというから驚きです。

いきなりショッキングな話から入りますが、2007年に第1回東京マラソンが行われて11回のあいだに、延べ36万3521人が走り、8人の心肺停止が起きているそうです。3万人規模の大会だと心肺停止はかなりの確率で起きてしまうものだそうです。意外だったのは、マラソンにおける心肺停止はどの年齢でも起きていて、スタート直後からフィニッシュ後まで幅広く分布しているという報告でした。

東京マラソンの8人の事例では平均年齢は47.6歳。中盤から後半に起きていますが、幸いなことに、みな助かっているそうです。冒頭で主催者の櫻井理事長が「東京マラソンは世界一安全な大会を目指しています!」と宣言されました。

もし心肺停止を起こしたランナーがいたら、まず救急車を呼ぶのはもちろんですが、他のランナーや観客、ボランティアなどのバイスタンダー(現場に居合わせた人)の救命措置がとても大切になります。というのも、東京で救急車が現場に到着するまでにかかる時間は平均7分。そのあいだに何もしないと、1分ずつ生存率が下がっていきます。7分後には20パーセントまで落ち込んでしまいます。しかし救命措置をすると、ずいぶんその生存率が上がることになります。

救命措置(1) 救命措置(2)

講習の内容は大まかに分けて三つでした。

○心肺蘇生
○AEDの使用方法
○シナリオトレーニング

当然ながら救命救急はテキパキとやらなくてはいけないので、普段トロい私としては心肺蘇生などの手順を段取りどおりにこなすのは苦手なのですが(いちおう救命技能認定証を2回もらっています)、会場の皆さんは集中力が高く、指示通りに的確に動く方ばかりで感激しました。AEDというと駅や建物に設置してあるのを見かけた方も多いと思いますが、まだ実際に触ったことはない方も多いかもしれません。

学校の体育の時間や部活では、保健室など目の前にAEDがありながらも、残念ながら使われずに亡くなった事例もあるそうです。これをお読みになっている方も、マラソンをやらずともいつ何時、大事な人が倒れるかわかりませんので、ぜひAEDも含めた救命救急の方法を身につけていただきたいと思いました。

救命措置(3) 救命措置(4)

通常の講習会と違っていたのは、実際にランナーが倒れたと仮定してシナリオトレーニングの時間が設けられていたことです。倒れた現場で蘇生する係の人や交通整理をする係の人など、役割分担をして実践的に進められました。指導員が次々に「あ、芸能人が倒れてる! 写真撮っちゃお~」とか「女性の胸がはだけてるぞ。見ちゃお~」とか近寄ってくるのですが、スマホで写真を撮ろうとする人を制するなどリアリティがあり、とても良いアプローチだと思いました。

救命措置(5)

終わってから受講者のみなさんにお話を伺ったのですが、テキパキと行動していた受講者が多かったのに「講習会は今回が初めて」という方が多かったのには驚きました。「上手くできましたか?」との質問には「ある程度できたが、手順を間違えた場合もあった」と答える方が多かったです。「実際、東京マラソンで目の前でランナーが倒れたらどうしますか?」との問いには質問した全員が笑顔で「助けます!」と即答されました。もちろん私もその場にいたら救助に参加することを誓います!

(みやすのんき)

前回優勝のキプサング選手と、大注目の設楽悠太選手が記者会見!

記者会見

1月22日(月)、東京マラソンのエリート選手発表会見が開催されました。会見には、前回の東京マラソンで日本国内のマラソン記録となる2時間3分58秒で優勝したウィルソン・キプサング選手と、ハーフマラソンの日本記録保持者・設楽悠太選手が出席。東京マラソンレースディレクターの早野氏を交えての会見となりました。

キプサング選手

会場では、両選手が目標タイムを発表。キプサング選手は2時間3分50秒、設楽選手は2時間6分10秒。さっそく早野氏からキプサング選手に「遠慮気味に言っているのではないですか」というツッコミが入ると、キプサング選手は笑みとともに「もちろん(それを上回る)ポテンシャルはあると思う」と答えました。

キプサング選手は「『今、走ったならばどれくらいで走れるか』と問われれば、このタイムとなる。しかし、もちろん、世界記録ペースで走ることを試みて練習を重ねていくので、本番も世界記録ペースで走っていきたいと思う。天候などさまざまな条件に恵まれれば不可能でもないかもしれない」とコメント。「2018年中に、必ずや世界記録は更新されるだろう」とも。「それを実現するのは?」という問いにはもちろん「キプサング!」。

設楽選手

それを見た設楽選手は「キプサング選手のタイムは、とんでもないもので、考えられない」とコメントしましたが、「ファンの皆さんが楽しみにしているのは日本記録(※)の更新。だから、このタイムに設定した。自己ベストと3分近く違うが、このタイムを絶対に抜くという気持ちを忘れずにやれば絶対に破れると思うから、このタイムに設定した」。

記者会見(2)

そして「キプサング選手にも挑戦しようかなと思っています」と宣言。キプサング選手は「大歓迎します」。二人のバトルが先頭で繰り広げられることを期待しています。

(編集部)

(※)日本男子マラソン選手としての最高記録は、高岡寿成選手がシカゴマラソンで記録した2時間06分16秒。

まだ着られるスポーツウェアをリユースしてもらおう

洋服ポストロゴ

一般財団法人東京マラソン財団が取り組む社会貢献活動の一つとして、今大会から衣類リユースの活動支援を行います。2月22(木)~24日(土)に東京ビッグサイトで開催される「東京マラソンEXPO2018」に「洋服ポスト」を設置し、「まだ着られるスポーツウェアなど」を投函してもらうというものです。

集まった衣類はマレーシアへ輸送され、仕分け後に世界15カ国以上に届けられます。また、衣類1kgにつき7円が東京マラソンチャリティを通じて寄付されます。

ランナーは、25日(日)のスタートエリアでも投函できます。ということは、例えば、スタート地点まで羽織っていた上着を投函することも可能。その場合は、フィニッシュ後の上着がなくなるので、そこはご自身での準備をお忘れなく。

(編集部)