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編集企画 第一部

「4スタンス理論」は人間の「身体の取扱説明書」です

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「4スタンス理論」。
なんだか堅苦しくて難しそうに聞こえる言葉ですが、実際はそんなことはありません。
4スタンス理論というのは、人の身体のタイプは4つに分かれていて誰もがそのいずれかのタイプに属していること、そしてそれぞれのタイプごとに身体の使い方や動かし方に違いがありますよということを明らかにする理論です。

たとえば、電車に乗っているとき。立っている人がつり革にどうやってつかまっているか、観察してみてください。指の第1関節と第2関節の間くらいで、引っ掛けるようにつかまっている人もいれば、第2関節と第3関節の間あたりでつかまっている人、手のひらでしっかり握るようにつかまっている人もいるでしょう。それぞれ意識してそうしているわけではなく、自然とそうやっているのに、どうして違いが出てくるのでしょうか。

また、たとえば団扇で顔あたりを扇ぐとき、ヒジを固定して手首の動きだけで扇ぐ人もいれば、手首の動きと一緒にヒジも動かす人もいる。こうした、人間の自然な動きの違いを、体系立てて理論として構築しているのが「4スタンス理論」なのです。


4スタンス理論によるタイプ分けは3つの分類法の組み合わせによって行われます。その3つとは「A/B分類法」「1/2分類法」「クロス/パラレル分類法」。これらによって、人の身体は「A1」「A2」「B1」「B2」の4つのタイプに分類されます。このうちA1とB2はクロスタイプ、A2とB1はパラレルタイプです。


それぞれのタイプがどんな特徴をもっているのか。そしてそのタイプに合った身体の動かし方とはどういうものなのか。それについては、本書を読んでいただくとして、ここでは、一例として、タイプによる身体の使い方の違いをゴルフのスイングから紹介しておきます。


ゴルフでは昔から、グリップなら「指で握る」のか「手のひらで握る」のか、スタンスは「広いほうがいい」のか「肩幅程度でいい」のか、スイングは「1軸」なのか「2軸」なのか、など、基本的な部分で統一のとれていないセオリーが存在します。しかもそれぞれのやり方で活躍するプロゴルファーがいて、どちらが正しいのか、決めることができないままです。これが一般のゴルファーにとっては大きな問題でした。果たして自分はどっちのセオリーを信じたらいいんだろう……。

しかし4スタンス理論が、そこに明快な答えを与えてくれるのです。
たとえばグリップ。4スタンス理論によれば、Aタイプの人は指にパワーゾーンがあり、Bタイプの人は手のひらにパワーゾーンがあります。また、パラレルタイプの人はクラブと手のひらが垂直になるように握ると力が出しやすく、クロスタイプの人は手のひらとクラブが斜めになるように握ると力が出しやすい。これらのことから、そのタイプの人に適したグリップというのが導き出されるのです。


セオリーはひとつではなく、タイプによって異なっている。タイプによって、その人に合ったやり方がある。それが、4スタンス理論によって明らかにされるのです。


これはもちろん、ゴルフに限ったことではなく、すべてのスポーツに当てはまるものです。それどころか、先にあげたつり革や団扇など、普段の日常生活においても、身体を使うすべての動作に当てはまってくるものです。立つ、座る、歩く、走る…こうした動きのすべてに、4スタンスのタイプによる特性が表れるのです。
逆に、タイプに合わない動きをしていると、パフォーマンスが低下するうえ、ケガをするリスクが高まります。

本書の編集担当である私はゴルフが趣味ですが、この理論を知って、ラウンド後にいつも悩まされていた手首の痛みがなくなりました。そして、スコアもグンとよくなりました。レベルは天と地ほども違いますが、先日ツアー初優勝をメジャー大会である「日本ゴルフツアー選手権」で成し遂げた竹谷佳孝プロも、4スタンス理論の創案者・廣戸聡一氏の教えを受けて、4スタンス理論に基づくゴルフを実践して栄冠を勝ち取ったのです。


そういった意味でも「4スタンス理論」は人間の「身体の取扱説明書」ともいえる理論です。その創案者・廣戸聡一氏が、理論の真髄、そしてそれが生み出されるまでの興味深いエピソードを語った、じっぴコンパクトシリーズNo.199「4スタンス理論 タイプに合った動きで最大限の力が出せる」。ぜひご一読ください。

また、ゴルファーの方には、4スタンス理論に基づいたゴルフレッスン書「横田真一 4スタンスゴルフ」もおすすめです。