「野菜はすごい!」書影

野菜はすごい!

藤田智 ( フジタ サトシ )

A6(文庫)判 224ページ

2017年07月07日発売

価格 704円(税込)

ISBN 978-4-408-45689-8

在庫あり

Mr.園芸が教える、野菜の面白うんちく!

Mr.園芸が教える、野菜の面白うんちく!

野菜は“健康にいい”“栄養がある”ということは何となく知っているものの、
なぜ栄養があるのか、どのように育っているのか、
またはその形状、色にどんな秘密があるのかなど、
「野菜がすごい」という事実を知らない人が大半である。
本書では野菜の原産地、栽培方法、品種改良など、野菜の秘密を、
NHK「趣味の園芸やさいの時間」や日本テレビ「世界一受けたい授業」などのテレビ番組や、
ラジオ番組、雑誌など多方面で活躍している野菜博士の著者がやさしく、面白く解説する。
第1章 意外や意外な野菜のふるさと
食卓にのぼる野菜の種類はどれだけか?/「エダマメ」「ダイズ」「メロン」――野菜でないのは?/野菜の大部分は外国原産/多くの野菜のルーツは世界の8つの地域/
コロンブスは・野菜の父・/野菜がとれないと紛争が起こる?/
品種改良ですべてが「無難な味」に/「ジャガイモ前線」北上中/執念で続ける周年栽培/
中国・唐の時代に発明された促成栽培/各県にご当地イチゴあり/
ニガウリで味わった「苦い」思い出/野菜の世界も流行りすたりが繰り返される
■ナス
紫だけではなく白や緑もある/ナスの品種が多いわけは……/
ことわざの真偽はさておき……/新鮮なナスは「ムクッ」で見分ける
■トマト
栄養野菜の代表格/スーパートマト誕生秘話/ぬるぬるが寒さから種を守る/
トマト栽培は面倒くさい!?/茎から伸びてくる根は先祖返り
■ピーマン
大陸に乗って移動したナスの仲間たち/中味がピーマン、その理由は何?/
色つきピーマンはじっくりと熟したしるし/カラーピーマンをパプリカというのはなぜか/
辛いシシトウに当たる確率は?
■キュウリ
ヒマラヤの野菜はカッパの好物/「酢の物といえばキュウリ」の理由/
股にはさんでもチクチクしない/消費者のカン違いにも対応/
横に長い栽培から縦に長い栽培へ/「C級キュウリ」の真実
■ニガウリ
NHKドラマ「ちゅらさん」で全国区へ/苦さにおいしさを感じたのは人間のみ/
夏の省エネ日よけにうってつけ
■メロン
傷跡だらけの高級品?/「王子」ブームのさきがけ?/食べごろ選びの危ない秘けつ/
若い雌の花はとても毛深いが……/スイカを叩いても甘いのかどうかは分からない
■カボチャ
食べごろは受粉してから約40日後/せっかくだから冬至に食べたい/
収穫してから3~4日後がベストの甘さ
■トウモロコシ
コロンブスさん、ありがとう/エネルギー効率のよいスーパー野菜/
トウモロコシは1、2本では実らない/頭が真っ黄色になるほど花粉まみれに/
目指せ、エコ栽培
■ラッカセイ
20粒食べただけで鼻血ブーの栄養価/見えないものを抜く楽しみが嬉しい

第2章 F1優等生VS.地方の野生児
苦くないキュウリを求めて数千里/世界各地で始まった品種改良の歩み/
収穫の日から種まき日を逆算できる/まじめに開発された細胞融合植物/
自己主張をしながら生長する野菜
■コマツナ
お殿さまのお気に入り/「月給」みたいに収穫できる
■ホウレンソウ
東洋種と西洋種のいいとこ取り/男のホウレンソウと女のホウレンソウ/
ポパイはホウレンソウの宣伝マンだった/寒さで甘みが増す理由/
外灯の光で「ホウレンボク」となる/赤い根っこはいちばん栄養があるのか
■キャベツ
七変化する野菜/キャベツはなぜ丸くなっていくのか/青々としているほど栄養価が高い/
新参者のレタスとライバル激突/人間には無害の生物農薬を
■シュンギク
セレブの好みそうな可憐な花を咲かせます/東西で異なるシュンギクの食べ方
■中国野菜
中華のコックさんの要望で新品種/王朝交替のたびに新しい野菜が求められた
■モロヘイヤ
夏の食欲不振を解消する独特のぬめり/種には牛を殺すほどの猛毒が含まれている
■タマネギ
最初は輸出用として生産されていた/太くても細くてもダメな苗の植えつけ/
涙のもとは甘みと旨みのもとだった/お友だちのネギは東西でまったく違う/
ネギ市場で取り引きされる甘い極上品

第3章 「まいう~!」な野菜たち
「○○さんのつくった野菜」はおいしい/甘くなる前に収穫してしまう/
「待っていたのよぉ」といわれる野菜/本来の味を伝える「すき間野菜」/
野菜でダイエット/色で見分ける栄養素/野菜は旬に食べてこそ/
「甘さ」がおいしさを決める/未熟な実を食べるのは人間だけ
■ダイコン
原産地ではほとんど食べられていない/「大根足」「大根役者」の由来は?/
根と茎の境目はどこなのか/文字通り一皮むけて大きくなる/天然フリーズドライとは/
余った種でカイワレダイコンをつくる
■ニンジン
朝鮮人参との関係やいかに/長年悩んだ花粉症が治った/輪切りの断面を見てみると……/
東西ニンジンのせめぎ合いの勝者は/又根にならないつくり方/
ニンジン栽培成功の秘けつは3つ
■カブ
根を食べるタイプのツケナがカブ/赤カブと酢は相性抜群/美味しんぼもびっくりの辛味カブ
■ジャガイモ
パパがポテトに変わったのはなぜか/荒れ地に強いタフな奴/
よいイモを収穫するための間引き作業/ジャガイモに咲く花?/
ジャガイモの実ができたら冷害が起こる
■サツマイモ
おしゃれになってきたサツマイモ/「薩摩芋」ならぬ「琉球芋」?/
5分の1の肥料で育つ/イモはどのように太るのか/酒飲みはイモに感謝を
■サトイモ
芋煮へのこだわりはゆずれない/サトイモを主食とする文化圏/
親イモ、子イモ、どちらを食べる?
■レンコン
レンコンの穴の謎/ジョウロの形にそっくりのレンコンの花
■ゴボウ
食材として使うのは日本料理だけ/ダントツの繊維質含有量
■ワサビ
農閑期がなくつくりづらい野菜/本物のワサビとニセモノのワサビと/
ワサビの殺菌力を利用した今昔の知恵/肉や魚のくさみを消したり薬味で使うショウガ

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