京都企業の実力効率を求めない独創経営のしたたかさ

タグ
シリーズ
  • 四六判変型224ページ
  • 2015年01月08日発売
  • 本体価格 1300円+税
  • ISBN 978-4-408-11076-9
    • 在庫あり
京都企業の実力

内容紹介

1200年の景気変動を生き抜いた京都の集合知

京都は世界で活躍している企業が少なくない。それはなぜか。
そこに日本の企業を今後とも発展させていくヒントが隠されていた。


京都人は「規模の大きさよりシェア」を評価する。企業は規模を大きくしている企業より、世界で高いシェアを確保している企業とその経営者を尊敬する。シェアが高いというのは、他社が真似できない製品を開発し販売している証である。京都気質として「真似は恥」なのだ。いくらこの商売は儲かるからと言って、同じ事をすることは京都人は許さない。同じことをするという事は「他人に迷惑をかける」からだ。自分だけが良いという精神は京都人が一番、嫌う。他人が困ることはしないというのが、京都人の気質であり、それが京都の伝統である。

また、大切なことは「人との深いつながり」である。それは京都独特の「村社会」を形成しているが、一地方にある「村社会」とはレベルが違う。情報量で京都に優る都市はない、と著者で経済ジャーナリストの財部誠一氏は分析する。そして、京都の狭くて濃い人間関係の中で、最先端の情報があっという間に還流する。そのつながりが、地域の持続的な発展と京都企業の成長の基礎となっていると説く。京都の伝統・文化の象徴である「花街」や「京料理」「京焼」が京都企業発展を蔭から支えているという。

本書はそのことを著者の現地取材を交えて、分かりやすく解説した。日本の経営者たちの必読書である。アベノミクス効果による好景気で浮かれている経営者は、今こそ、企業の安定的な長期成長をするための方策を真剣に考える局面に来ている。本書はその一助になること請け合いである。