サランヘヨ 韓国に恋をして

黛まどか著 （ マユズミ マドカ ）

2001年8月から2002年10月にかけて、俳人黛まどかが俳句を詠みながら釜山(プサン)からソウルまでの道のり約500キロを自分の足で歩き通した韓国俳句紀行。筆者が歩いた道はガイドブックでは紹介されないような、韓国の人々の暮らしが見える日常生活の場。途中、道がなくなって線路の上を歩いたり、道をたずねた農家で農作業を手伝ったり、宿が見つからず民家に泊めてもらったり……。素朴で人情に厚い韓国の人々の素顔と、四季折々の韓国の山河の表情が、独自の感性で描かれている。タイトルの『サランヘヨ』は「I love you」を意味するハングル。筆者の「好きなんだもん、もう誰にも止められないわ……」そんな韓国への想いがあふれている一冊。